我が家にパナソニックのスチームオーブンレンジ「ビストロ」がやってきて約半年が経過した。この間、パナソニックとデリッシュキッチンのコラボ番組「Bistro LIVE Kitchen for BEGINNERS」に出演する機会ももらい、初心者ながら調理する楽しさを実感することができた(ちなみに12月2日が最終回 )。もはや、ビストロがなかったときはどうやって日々の食事を準備していたのか、怖くなるぐらいである。
さて、そうしたビストロ生活を送るなかで筆者だけでなく、家族も料理への向き合い方が変わった。というのが本原稿のテーマだ。今回の主役は中学2年になる娘であり、彼女がハマって私も妻もハマっている絶品レシピを3つ+αをお届けしよう。
【今回紹介する製品】
パナソニック
スチームオーブンレンジ NE-BS2700
オープン価格
焼く、煮る、蒸す、揚げるといった調理を一台でこなすスチームオーブンレンジ。最新版となるNE-BS2700は、3つの進化が大きな特徴だ。1つ目は持ち前のヒーターの火力がアップし、たんぱく質と野菜が一緒の好バランスなメニューを冷凍から一気に焼き上げて時短調理する、「凍ったままグリル」。2つ目は分量フリーで野菜を手軽に調理する「やみつき野菜」がワンボウル調理に対応したこと。3つ目は、アプリ「キッチンポケット」が、食のプロを育成する辻調グループ監修のメニューなど、新しいレシピが随時更新される仕様に。より料理を手軽かつ豊かに楽しめるようになった。
娘が言った意外な一言
私の娘は塾に週4回通っている。21時半に帰宅もしくは、オンラインで授業が終わるので、在宅勤務が多い私は21時ごろからご飯の準備をするのがルーティンだ。前段で述べたように、私はこの半年ぐらいビストロで様々な料理にチャレンジしており、ワンボウルパスタ、ハンバーグ、チキンのこしょう焼きといったメインディッシュから、あさりの酒蒸し、鮭の塩焼、ちょっとしたお惣菜まで、数えてみると30品近くも作っている。どれも家族から好評で「料理で喜んでもらう」という成功体験をビストロで味わっていた。
そんなあるとき、思ってもみなかった一言が飛び出した。
「これ、美味しい! 今度、小腹が空いたとき自分で作りたい」
2つの意味で嬉しかった。(ビストロがほぼ調理してるけど)自分が作った料理を美味しいと思ってもらえること。もうひとつが、自ら作りたいという意欲を見せてくれたこと。あと、下心としては、「お腹すいた攻撃」を受けたときでも自分で作らせてラクができる、もある。
早速、公式アプリ「Kitchen Pocket」とレシピを教えてあげた。
その結果、何が起こったかというと、娘が私にご飯を作ってくれるようになったのである(気分次第で作ってくれない日もあるが)。とはいえ、自分の子どもが自ら興味を持って動いて、しかも料理をふるまってくれるのである。
↑娘が調理している図。何を作っているかは後ほど
これに値する、感動的なことは日常ではなかなかない。
で、娘が作ってくれたものを紹介したい。それだとただの自己満ブログになってしまうので、機能・技術的な面も併せて紹介。同時に、お子さんと一緒に作れて教育的な面もビストロにはある点を交えながら紹介していこう。
【その1】きのこのナムル
娘は、酒飲みの両親と生活していることもあり、おつまみ料理が好きだ。ナムルもそのひとつ。このきのこのナムルは、どんな料理でも合うので、娘もヘビロテしているレシピのひとつだ。
作り方は簡単でしめじとエリンギをボウルに入れてレンジで熱した後顆粒の中華風スープとごま油を混ぜるだけ(調理の手順は記事最下部のギャラリーにまとめています) 。ワンボウルでできてしまう手軽さが調理するハードルを圧倒的に下げてくれる。包丁を使わせるのが心配な年齢のお子さんの場合は、しめじだけでもいいだろう。なお、個人的なオススメはピカールの冷凍きのこを入れてレンジするだけ。もはや包丁もいらない。
子どもがすごいなと思うのは、きのこのナムルが美味しかったので、もやしのナムル、三色ナムルもできるんじゃない?と応用しだしたこと。確かにどれもいける。
↑もやしのナムル
↑Kitchen Pocketには公式レシピとしてブロッコリーのナムルもある
ちなみに、ビストロの場合、64眼スピードセンサーで庫内の温度はもちろん食材の温度をモニターして臨機応変に調理してくれるので、食品の分量などを見分けて、オートで最適な状態に調理してくれる。庫内に入ったらお任せでいいのだ。
↑64眼スピードセンサーの技術イメージ
娘は塾に行く前に小腹が空いた時によく食べている模様。野菜系で小腹を満たしてくれるのは親としても安心。なお、私がオンライン飲み会でつまみがなくなったときには、まだ作ってくれていない。
↑作り置き食材としても活躍するナムル系レシピ。我が家の冷蔵庫に常備されている
【その2】ピーマンとツナの塩昆布あえ
また、酒のおつまみ料理! という的確すぎるツッコミはさておき、ピーマンやにんじんが嫌いな子どもは多い。娘も生野菜だと苦手な野菜は多いが、火が入って味付けがされた野菜は食べる。ビストロでこのレシピを見つけてからは、より一層自分から野菜を摂るようになった。というか、自分で作るようになった。美味しいは正義である。
なお、ピーマンをにんじんやなす、キャベツにアレンジしてもOK(調理の手順は記事最下部のギャラリーにまとめています) 。【その1】のナムル同様、ワンボウルでできるので洗い物も少なくて済むのがうれしい。娘はお菓子作りが好きで、ガトーショコラやホットケーキなどをたびたび作っているが、料理後の調理器具類は悲惨な状態に。その惨状を見ているから、ワンボウルのラクは天国のよう。ただ、加熱したあとのボウルは非常に熱いのでやけどには注意。
↑にんじんとツナの塩昆布あえ
↑なすとツナの塩昆布あえ
私が夜遅めの配信記事制作で苦戦していて、パスタしか作れないとき、「もう1品欲しいな」と言って、自ら作っている光景を見かける。そんな中学生いる? という感じだが、これもビストロのおかげである。
↑こちらも我が家では定番の作り置きレシピ
【その3】チキンライス
子どもはアプリを使いこなすのが上手い。つい先日、教えたばかりなのに、Kitchen Pocketで様々な料理を見つけてくる。この項で紹介するレシピは辻調グループ開発のレシピである。中学生が辻調のレシピを作るのだ。令和である。
というか、チキンライスがオーブンレンジで調理できるのだ。チキンライスなのに、炒めなくていいのである。すごい時代だ。令和である。
↑撮影の日は、親子で共同作業でチキンライスを作ってみた
本レシピはビストロの核のひとつである「専用グリル皿」を使う。「きちんと熱と味が通るの?」と思うかもしれないが、この専用グリル皿が実に優秀。上部は熱の立ち上がりの早いヒーターが焼き上げ、下からはマイクロ波がグリル皿の下部にあたり、 グリル皿が発熱する。両面でフライパンの役割を果たして、しっかりと熱を加えてくれるのだ(調理の手順は記事最下部のギャラリーにまとめています) 。
同時に、温度モニターを常に行っているから、火が通り過ぎない。パサパサにはならないのだ。むしろ、鶏肉の絶妙な柔らかさにしっかり味が染み込んだライスが融合。
チキンライスという食べ物は、デパートのレストランで食べる料理だ(昭和である)。とにかく、幸せの象徴を感じさせる料理である。それが自宅で出てくるなんて、しかも娘が作ってくれるなんて、最高の人生である。仕事で嫌なことがあっても、引き続き自粛生活でストレスが溜まっても、すべてが許せる。恐るべしビストロである。
【まとめ】ビストロは料理初心者にこそ必要な調理家電である
冒頭でも触れたが、我が家に「ビストロ」がやってきて約半年が経過した。製品やプロダクトの技術的な解説ならできる私であったが、料理自体は初心者もいいところ。「Bistro LIVE Kitchen for BEGINNERS」で、デリッシュキッチンのスタッフの方に料理のコツを教わったり、日々ビストロを使いこなすなか、料理に対する向き合い方が変わった。大きく3つだ。
ひとつめが、スーパーやコンビニの惣菜に頼らなくなったこと。我が家は共働き家庭で、夕食や翌日の朝食の準備が後手になる。そのため、帰りがけに買う、スーパーの惣菜が家庭の味になりがちだったが、ビストロがやってきたことで「ちょっとした一品」はもちろん、メインディッシュも作れるようになった。「Bistro LIVE Kitchen for BEGINNERS」で紹介したナポリタンやチーズカツレツなどはその最たる例だろう。
ふたつめが、料理を日常のルーティンに組み込めるようになったこと。料理初心者は、目の前の工程を追っていくのが精一杯で、複数の作業を同時進行するのも手一杯。ついラクな方に流れて出来合いのものを買いがち(もちろん、そうした日があっても全然いいと思っている)。ビストロは切って入れて、混ぜるだけのレシピが多いから、全体の工程がシンプルで「これなら料理初心者でもできる!」という気持ちになるし、実際にできてしまう。
最後が、週末や記念日に立派な料理を作れるようになったことだ。前回紹介した「茶碗蒸し」は我が家の定番として、多い月では月2回は作るほど。特別な料理といっても基本はビストロが調理してくれるから、特段のスキルはいらない。
↑前回作った茶碗蒸し
日々の献立は公式アプリの「Kitchen Pocket」が提案してくれて悩まないし、レンジ料理だから使うお皿の数も少なくて片付けもラク。こういった点を踏まえると、ビストロは料理初心者にこそ必要な調理家電である 、というのが現在の私の結論だ。
我が家は妻が料理好きなこともあり、雑誌やウェブで見つけて作った渾身の料理が定期的に出てくる。が、子どもはなかなか食べたことない、新しい料理は警戒感があるのが一般的。なかなか箸が進まず残してしまって、妻が不機嫌になるというケースが度々ある。だったのだが、娘が調理に興味を持ったことで、色々なものを食べてみたいという意欲も出てきたのかもしれない。以前よりはそういった光景も少なくなったように見える。
家庭の雰囲気まで変えてくれるってビストロすごいと感心しきりである。
【作り方まとめ(各料理とも画像をタップすると詳細が表示されます)】
【その1】きのこのナムル(2人分)
【その2】ピーマンとツナの塩昆布あえ(2人分)
【その3】チキンライス(4人分)
【お知らせ】「ビストロライブキッチン forビギナーズ」最終回は12月2日21時から生配信!
↑「ビストロライブキッチン forビギナーズ」の詳細はコチラ(画像をクリックするとページに移動します)
料理初心者のGetNavi web編集長・山田と、こちらも料理初心者のMCあまりさんでお送りする、ビストロライブキッチンのスピンオフ番組「ビストロライブキッチン forビギナーズ」。最終回となる12月2日21時〜の生配信では、ついにきました「にくじゃが」に挑戦。煮物料理を嗜んでみます。デリッシュキッチンのInstagramアカウントから配信しますので、ぜひご期待ください。
撮影/茂呂幸正
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