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Saturday, July 30, 2022

いじめ防止法を知る子は1割…「国のいじめ対策」で子どもを救うことができない根本原因 - ニコニコニュース

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■いじめ防止対策推進法について子どもはどう思っているのか

6月23日子ども政策担当の野田聖子内閣府特命大臣に面会し、プロテクトチルドレンで行った「いじめに対する全国児童対象アンケート」の結果を届けてきました。

このアンケートは今年の1月から2月にかけて実施したもので、回答を依頼したのは小中高合わせて2万9812名の子どもたち。学校、教育委員会が協力してくださり、授業時間などを使って小学生9133名、中学生1万1478名、高校生6041名、合計で2万6652名が手書きで回答してくれました。匿名のアンケートになっているので、子どもの偽らない本音が拾えたと自負しています。

なぜ、このような調査を実施したかといえば、平成25年に「いじめ防止対策推進法」が施行されたにもかかわらず、いじめによって心に深い傷を負ってしまう子や、自ら命を断ってしまう子が後を絶たないからです。

こうした現実を見るにつけ、私は、子どもたちはいじめ防止対策推進法によって本当に守られているのだろうかという疑問を抱いてきました。しかし、いくつものいじめ事案に介入してみても、どこもかしこも「大人同士の言い合いの場」と化していて、子どもの本音に触れられることはほとんどないのです。

子どもたちのためにという触れ込みで作った法律ならば、それを、当事者である子どもたちがどう捉えているのか、もしも不備があると感じているなら、いったいどこに感じているのか、きちんと把握するべきではないか……。私がアンケートを実施するに至った理由です。

子どもアンケートは全部で10問で構成されていますが、私自身、予想もしていなかった回答がありました。

すべての設問と回答を掲載する紙幅はありませんが、重要なものだけを抜粋してご紹介してみたいと思います。

■いじめから自分を守る法律を知る子どもはわずか8.9%

いじめ防止対策推進法が設立して9年が経ちますが「知っている」と答えたのは、全体でわずか8.9%に過ぎませんでした。小学生にいたっては8.4%という低率です。子どもたちの命や尊厳を守るために作られたはずの法律が、当の子どもたちにほとんど認知されていないという事態が明らかになりました。

高校生の自由記述の中には「このアンケートで(法律の存在を初めて)知った」というものもありました。

これはいじめ問題に取り組む者として、とても残念な結果です。なぜなら、いじめ防止対策推進法は、「いじめとは何か」を明確に定義しており、その定義を知るだけでもいじめの抑止効果が期待できるからです。また、いじめ事案が発生したときに、親、学校、教育委員会は「こういう対策を取る」ということも条文に明記されていますから、多くの子どもたちが抱えている「いじめられたらどうなってしまうんだろう」という不安も軽減できるでしょう。

いじめ防止対策推進法は子どもにとって「お守り」のような存在で、知ることで自分の身を守ることができるようになります。しかし、こうしたアンケート結果が出てしまうのは、法律ができただけで大人たちが満足してしまっているからだと思うのです。

9割以上の子どもたちがいじめ防止対策推進法の内容を知らないという結果を見るにつけ、教育行政の最重要課題のひとつとして位置づけられているいじめ問題が、実は軽んじられているのではないかと感じてしまうのは、私だけでしょうか。

■スマホのフィルタリング機能が相談窓口をブロック

これは、いじめ問題に長く関わってきた私にとってもまったくの盲点でしたが、スマートフォンタブレットに設定できるフィルター機能が、いじめ相談窓口へのアクセスを阻害しているという事実が浮かび上がってきました。

フィルター機能とは、ご存じの通り、子どもたちがSNSを通じて事件に巻き込まれることや、有害サイトにアクセスするのを防ぐための機能ですが、この機能をオンにすると、いじめ相談窓口へのアクセスもできなくなってしまうケースが多いというのです。特に小学生の場合は通話にも制限をかけられている場合が多いので、「電話相談」をしたくてもできないケースがあるというわけです。

親や先生は、「家庭には親がいて学校には先生がいるのだから、いじめられたらいつでも相談してくればいい」と考えがちですが、私の経験では、いじめによって心に深い傷を負っている子ほど「いじめられていることを親や先生に知られたくない」傾向が強い。

だったら、公衆電話を使えばいいと思われるかもしれませんが、公衆電話はすでにごく限られた場所にしか設置されていません。となると、残るはスマホタブレットということになりますが、これがフィルター機能で使えないとなると、いくら相談窓口が開設されていてもアクセスのしようがないのです。

つまり、行政や学校は単に相談窓口を増やすだけでなく、アクセスの方法まで考えて窓口を設置しなければ意味がないのであり、それには、通信会社やプロバイダーを巻き込んで対策を講じる必要があるということです。プロテクトチルドレンでは通信会社に対策を申し入れています。

大阪府寝屋川市のように、いじめに関する情報提供をあえてはがきで募っている自治体もあります。専用はがきいじめに関する情報を記入して投函すると、いじめ問題を担当している市役所の監察課に直接届くという仕組みです。

こうしたアナログな方法の方が、かえって子どもの命を救うことにつながる場合もあるのかもしれません。いずにせよ、法律同様、いじめの相談窓口も「作って終わり」では意味がないということです。

■「子ども家庭庁では子どもたちの意見を聞いてほしい」84.9%

残念ながらというか、当然のことながらというか、「大人たちが考えて、作ってほしい」という回答は全体で12.4%しかありませんでした。反対に「子どもたちの意見も聞いて欲しい」と「大人と子どもが一緒に話しあってつくりたい」を合計すると、全体で84.6%にも達します。

自由回答にも、「なんでも大人たちが勝手に決め過ぎる」という意見や、「子どもたちのために作るなら、子どもたちの意見を聞いてほしい」という意見が多く、いじめに関する法律や制度が、いかに大人の「独り善がり」で作られたものであるかが浮き彫りになった形です。子どもたちが、いじめ防止対策推進防止法の存在すら知らないのも、こうしたところに原因があるのかもしれません。

では、子どもの意見を聞きさえすればいいのかといえば、それもまた違うでしょう。

たとえば文科省が主催している「全国いじめ問題サミット」というイベントがありますが、こうしたイベント子どもを代表して話をする子どもは、多くの場合、優等生です。いじめられた当事者でもなく、いじめた当事者でもなく、いわば「大人たちが言ってほしいと期待していること」を敏感に察知して、言葉にできる子たちなのです。

これをもって、子どもの意見も聞いたというのであれば、それこそ大人の独り善がりというものでしょう。

子どもは、本当は何に困っているのか、本当は何を解決してほしいのか。本当にそれを知りたかったら、大人たちは問題を抱えていじめをしてしまう子や、いじめ被害に遭った子の言葉にこそ、真摯(しんし)に耳を傾けるべきではないかと私は思うのです。

今回アンケートを届けた野田大臣には、ブログなどを通じて大臣という重責におられ極めて多忙な中でもお子様との時間を大切にされているところに感銘を受けました。子どもたちの声を政策に生かしていただきたいと期待しています(後編に続く)。

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森田 志歩(もりた・しほ)
特定非営利活動法人Protect Children~えいえん乃えがお~代表
息子いじめ不登校になり、学校や教育委員会と戦った経験から、同じような悩みを持ついじめ被害者や保護者の相談を受けるようになる。相談が殺到し、2020年に市民団体を、2021年にはNPO法人を立ち上げる。いじめ、体罰、不適切指導、不登校など、さまざまな問題の相談を受けているが、中立の立場で介入し、即問題解決に導く手法が評判を呼んでいる。相談はHPから。

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野田聖子大臣と森田志歩さん(右) - 写真=筆者提供

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Friday, July 29, 2022

いじめ防止法を知る子は1割…「国のいじめ対策」で子どもを救うことができない根本原因 - Yahoo!ファイナンス

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メモリ4GBはさすがにもう限界か。メモリをケチってはいけない理由を4GB~32GBで徹底比較 - PC Watch

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 今でこそ、PCではメモリ8GBが最低限の容量となりつつあるが、数年前の低価格モデルでは4GBが標準的だった。PCの買い換えサイクルは一般的に3~5年と言われるほど長いため、今なお4GBの環境でストレスを感じつつPCを操作をしているという人は、それなりにいることだろう。

  ここでは4GB、8GB(4GB×2)、16GB(8GB×2)、32GB(16GB×2)という4パターンのメモリ構成を用意し、容量差によってさまざまな処理にどのような違いが出てくるのかを示していく。現在4GB環境を使っている人や、これから購入するPCのメモリ容量をどうすべきか知りたい方は、ぜひ参考にしてほしい。

 検証パートでは、それぞれの作業速度の違いが一目で分かるように、画面を4分割した動画を貼っているので、クリックしてその違いを確認されたい。

 なお、一般向けPCでのメモリモジュールは、2枚組または4枚組といった同容量かつ偶数枚でのデュアルチャネル構成で利用するのが基本だ。ここでは4GB単体の構成のみシングルチャネルで使用していることに注意してほしい。

 細かい説明は避けるが、なぜ偶数枚で使うのかというと、たとえば、8GBのメモリを単体で使うのと、4GBのメモリを2枚で使うのとでは、DDRメモリの特性上、後者の方が高速になるからだ。

 これはデュアルチャネルにより、複数枚のメモリに対し同時にアクセスすることで、メモリの転送速度を高められるためで、ざっくりと言えば、2枚単位なら1枚時の2倍の転送速度が得られるイメージだ。

 検証では、マウスコンピューターのデスクトップPC「DT5」を使用し、メモリを差し替えてテストを行なった。ただし、編集部で用意した各メモリは動作クロックがバラバラだったため、マザーボードのUEFIメニューからDDR4-2400に統一して動かしている。

検証で使用したマウスコンピューターのデスクトップPC「DT5」だ。標準構成で10万4,800円と、初期導入コストを抑えたい場合に最適なPCだ。本製品のメモリ容量は最小8GBとなっている

 DT5はCore i5-11400を搭載しており、比較的性能は高い。そのため、ここでの検証はワーストケースではなく、限りなくベストケースに近いものと捉えていただきたい。

【検証1】シングルタスク処理の性能差

 メモリの容量が異なる4パターンの環境をできるだけ均等に測るため、検証ではWindows 11に標準搭載されている自動化ツールの「Power Automate」を利用した。Power Automateを使えば、Photoshopに写真を取り込み、色調補正やフィルタをかける、Excelファイルを複数開いてコピー&ペーストしながらグラフ化するといった一連の流れが自動化できる。

 Power Automateはフローをクラウドに保存し、実行の際にダウンロードを行なう。このダウンロード時間に若干の差があるため、映像の同期はフローのダウンロード後、準備を経て「実行」に移ったタイミングとしている。それではメモリ搭載量による性能差を映像によって見ていこう。

Webブラウザでの違い

 まずはアプリケーション単体で容量の差を比較をしていきたい。最初はWebブラウザだ。このフローでは、Edgeの新規タブを開く、スクロール、戻る、タブを切り換える、YouTube再生などを織り込んだ。最終的に13のタブを開いた後、最初のタブに切り換え、以降13タブ目まで順次タブ切り換えを行なった。

  まず、Edgeが起動する時点で4GB環境はわずかに遅れているが、2つ目のタブを開くタイミングでこの差はより明確に現われた。 以降、4GB環境は常にほかの3つの環境よりもワンテンポ遅れている。さすがに数サイト程度なら4GBでも余裕にメモリ内に収まるはずだ。ここでの遅れは4GB環境のみシングルチャネルであることが原因と思われる。

  中盤では、新規タブにWebサイトを読み込む処理が完了する前に直後のスクロールが始まってしまうことがある。4GB環境ではより顕著だ。 フローの最後は、YouTubeを開いた後、停止せずそのままタブ切り換えを順繰り行なっている。

  4GB以外の環境では瞬時にタブが切り換わっていくが、4GB環境は2分37秒や2分42秒あたりなど、一瞬白いブランクタブ状態を挟んでからサイトが表示される。 スクロールに関しては現在開いているサイトなので、シングルチャネルであることが影響していると思われるが、 タブ切り換えについては4GBでメインメモリから溢れる状況となっている。これは、一部のデータをより低速のストレージ(SSD)へと退避(仮想メモリ)させ、必要なタイミング――つまりタブ切り換え時に呼び戻すことで、遅れが生じていると考えられる。

Excelでの違い

 次は業務用途を想定して、Excelで動作の違いを試してみた。ここでは比較的データ量が軽いものを使っている。

 まずワークシート5つほどのグラフ作成用ファイルを開き、次にデータとなるCSVファイルを開く。CSVファイルのデータをグラフ作成用ファイルのワークシートにコピーしていき、体裁を整える操作を挟んでグラフを作成していくといった内容だ。

  大差はついていないものの、フローが進むにつれて4GB環境の遅れが現われる。このフローはデータ量的にメインメモリの範囲内で処理できていると思われるが、4GB環境だけシングルチャネルであるため、処理が遅れているのだろう。

Webブラウザを終了する

 もう1つパターンを変えたWebブラウザテストを行なった。検証をしていた中でアプリケーション終了時のレスポンスが各環境で違うということに気づき、それを検証した内容だ。複合テストとなっているので、いくつかポイントに分けて解説する。

 このフローでは最初にインプレスのWebサイトの17チャンネルを各タブで開いた。先のブラウザテストと異なるのはスクロールやタブ切り換え操作をしていない点と、ウエイトを挟んでいない点だ。ウエイトなしというのは、自動化ツールのPower Automateのタイミングに任せているのだが、見たところ現在のタブをある程度表示できた後に次のタブの処理に移っている雰囲気だ。

  最初のタブを開くまではほぼ同時。ただし、最後のタブを開くころには4GB環境とそのほかでは大きな時間差が生じている。 残り3つの環境にも多少の差が出ているが、インターネット接続速度が常に一定ということを考慮すれば誤差の範囲と言えるだろう。@@edm|sl|4GB環境とそのほかでは約20秒の差だ。@@

 すべてのタブを開いたところで一度1番目のタブに戻っている。これはタブ切り換え時の再表示速度を見るためのものだ。 4GB環境を除く3つの環境は一瞬だ。スローで確認しても、白背景を挟まず表示が切り換わっていた。一方、4GB環境は2秒ほど白背景の時間があった。

 5秒のウエイトを挟み、もう一度最後のタブに切り換える。その直後、ウエイトなしですぐさまアプリケーションの終了(Alt+F4)を送信している。 4GB環境を除く3環境はタブ切り換えから1秒以内でブラウザを終了できているが、4GB環境は4秒を要した。

 何かしらのアプリケーションを使っていて、ウィンドウ右上の閉じるボタンを押しても反応がない、少し遅れるといった経験はないだろうか。これもメモリ不足を疑ってよい事例と言える。

【検証2】マルチタスク処理の性能差

 マルチタスク時ではどうか。現在のPCの使い方として、アプリケーションを1つだけ開いて使うということはまずない。なにかを作成するにしても、複数のウィンドウを切り換えながら、時には情報等をブラウザなどに表示させながら行なうのではないだろうか。そこで実際のPC利用時の環境を想定したテストを用意してみた。

 フローを紹介すると、以下のような流れだ。

  1. エクスプローラで写真フォルダを開く
  2. Edge(ブラウザ)を起動してインプレスの各チャンネルをタブに開く
  3. Excel処理(先のテストと同様のもの)→ブラウザのタブ切り換え
  4. 写真表示
  5. ブラウザのタブ切り換え
  6. ブラウザを閉じる
  7. Excelを閉じる
  8. エクスプローラを閉じる

 Edgeでタブを開くシーケンスは、途中まで先の「Webブラウザを終了する」テストと同じだ。 16GB環境と32GB環境は平均20秒強、8GB環境は25秒程度、そして4GB環境は50秒超を要した。 4GB環境だけほかより特出して遅いのはこれまでと同様である。

 以降は各操作間に0.5秒のウエイトを設定している。これまでのテストと比べると矢継ぎ早に次の処理が実行されるため、性能を引き出せていない環境では処理が追いつかなくなる。

 4GB環境は特にこれが多発している。 4GB環境では1分55秒から始まるタブ切り換え時、真っ白のブランクタブ状態になるのはもちろん、サイトが表示されぬまま次のタブに切り換わってしまうことが続く。

 さらに、この処理的に重い状態が続く2分6秒からの写真表示シーンでは、Enterキーのコマンドが速すぎたようでエクスプローラ画面が最前面に表示され、以降はただエクスプローラ上をカーソルが移動するだけだった。

 その後、各ウインドウを閉じていく操作が続くが、上記のとおり時間ではなく操作としてほかの環境とズレてしまっているため、フォトアプリ画面がポツンと残る状態になっている。

 ただし、 8GB以上なら大丈夫だったかというとそうでもない。写真表示シーケンスでは写真を開いた直後にウエイトなしでズームをしている。16GBも同じようにだめで、ちゃんと実行できているのは32GB環境だけだ。

 そして、 最初の写真(夜のTAIPEI 101)を開いた直後が問題だ。32GB環境では1分25秒、16GB環境では1分29秒、8GB環境では1分33秒部分を見比べていただきたい。しっかりズームできているのは32GB環境のみ、ほか8GB、16GB環境はズームをスキップして次の写真(夜の芦ノ湖)に移ってしまった。

 最後にすべてのフローを完了するまでに要した時間を比較してみよう。

  もっとも速かった32GB環境は117秒で処理を終え、16GB環境は121秒、8GB環境は125秒、そして4GB環境は160秒だった。 Webブラウザでタブを開くシーケンスでも所要時間を比較したが、実はそれ以降も少しずつ処理時間の差が開いていたことを意味している。 メモリ容量が多いほど速く処理を終えているというのが今回の結果から言えることだ。

【検証3】ファイルコピーの速度差

 ファイルの転送速度を比較した。シナリオとしては、まず総容量5GBとなる複数の写真データのコピー、次に単一の映像ファイルで5GB、10GB。15GBを用意した。元ファイルは本体SSDに、コピー先は外付けのSSDとしている。

  まず写真フォルダ(トータル5GB、430ファイル)のコピー。4GB環境のみほかの環境よりも一瞬遅かった。

  次に映像ファイルのコピー。5GBのファイルでは4GB環境に一瞬の遅れがあるようには感じられる。10GBのファイルでは明らかに進捗バーが消えるタイミングが遅くなった。最後の15GBは4GB環境だけさらに一呼吸遅れている。

 このように、 ファイルコピーのような操作でも4GB環境はほかよりも遅かった。そして取り扱うファイル容量が大きいほど差が開いた。

 ただし、 ファイルコピーと言っても5/10/15GBのファイルを一旦すべてメモリに取り込んでから行なうわけではなく、10GBのファイルのコピー時、8GB環境がほかより遅かったということはない。

 このシナリオはほかのアプリケーションを起動していないことからも、メモリを溢れる状況には陥っていないと推測される。 4GB環境がほかよりも遅かったのはシングルチャネルであることが影響したのだろう。

 では、これをマルチタスク環境で、十分にメモリを消費している状態から行なったらどうだろうか。先と同様、4つのExcelファイル、17のタブを開いたEdge、エクスプローラに写真フォルダを表示した状態から複数ファイルのコピーを行なってみた。

  マルチタスク環境かつメモリを消費した状態では、8GB以上の環境はほぼ同じようにコピー処理ができているのに対し、4GB環境では50%ほどコピーが終わったところで、3~4秒に渡って極端なコピー速度の低下が見られた。 今回はメモリ不足が生じていると考えてよいだろう。最終的に4GB環境はほかの環境から7秒遅れでコピー処理を終えた。

【検証4】コンテンツ制作の速度差

 ここまでのシナリオでは、4GB環境が遅い、あるいは操作が追いつかなくなるといったことはあったものの、アプリケーション自体はしっかり動作している。ただし、 ここでの検証では、4GB環境ではそもそもアプリケーションが起動しない、アプリケーションの挙動がおかしいといった2つの症状が起きている。

Photoshopでのメモリ容量差

  まず、メモリ不足で挙動がおかしくなったのはPhotoshopだ。 そもそも現行Photoshopのシステム要件を見ると、メモリは8GB以上とされている。これを無視したらどうなるだろうか。

 Photoshopの起動にかかる時間自体でかなり差がつくため、このフローではあらかじめ起動済としている。フローの流れとしては以下の通りだ。

  1. 5,184×3,888ドットのJPGファイルを開く
  2. レイヤー複製
  3. シャドウ・ハイライトの適用
  4. レベル補正の適用
  5. レンズフィルタの適用
  6. 自然な彩度の適用
  7. 画像操作の適用
  8. レイヤーの表示/非表示を切り換え

  4GB環境はレイヤー複製を行なった段階で挙動が怪しくなり、シャドウ・ハイライトの適用に進んだところでPhotoshopがクラッシュした。

  ほかの3つの環境が問題なく最後まで完走していることからも、メモリ容量を除くハードウェアに問題がないことは明らかだ。 つまり「システム要件を満たさない場合、アプリケーションが不安定になる」可能性がある。

 実は、画素数の小さなJPEGファイルを用いたり、ごくシンプルな補正処理のみに限定したりと工夫をすれば4GB環境でもなんとかなる(こともある)。ただし、それでは何のためにPhotoshopを利用しているのか分からない。

 また、 膨大なレイヤー数を扱ったり、ほかのアプリケーションによってメモリを消費した状態から操作しようとしたりすると、たとえ8GB以上搭載するPCでもクラッシュすることがある。 システム要件の8GBというのは最低要件だ。やりたいと思う処理内容や使用環境に応じて必要なメモリ量は変わってくる。

DaVinci Resolve 17 Studioでのメモリ容量差

 もう1つ、 4GB環境ではアプリケーションの起動すらムリだったのが動画編集アプリのDaVinci Resolve 17 Studioだ。

 フローに関しては簡単に編集済みのプロジェクトを用い、プレビュー→レンダリングする内容だ。複雑なプロジェクトではないため、プレビュー再生に関しては8GB~32GB環境までほぼ同等だ。

 ただし、 レンダリングに関しては8GB環境が16GB、32GB環境からワンテンポ遅れた。わずかだが8GB環境でもメモリ不足だったのかもしれない。

 とは言え、今回のプロジェクトは短く単純なものだ。 実際に映像制作をするなら最低でも16GB、性能を引き出すなら32GB以上搭載していたほうが安心なのではないだろうか。

 さて、従来から、クリエイティブ系アプリケーションでは十分なメモリが必要とは言われてきたが、この2つの検証からもこれは正しいと言えるだろう。

 もちろん、クリエイティブ系アプリケーションと言っても、重いもの軽いものなどさまざまだが、十分なメモリを搭載していたほうがクリエイティビティを発揮できる。先のマルチタスク検証のように、何かを参考にしながらとか、ファイル一覧を表示させながらなど、ほかにもメモリを消費する要素は多いからだ。

 また、クリエイティブ系アプリケーションに限らず、特定のアプリケーションで調子が悪い、特定の操作で調子が悪いといったことはPCを運用していればよくあること。もちろんほかに原因がある場合もあるが、メモリ不足の可能性も疑ってみるとよいだろう。

まとめ - 十分なメモリを用意しないと後悔することに

 今回はより実際の利用に近い形での検証を行なってみた。本稿作成にあたり、今現在まだメモリ4GBのPCが販売されているか調べてみたが、ビジネス向けモデルを中心にまだ多くのモデルが存在しているようだ。

 特定のWebサイトを見るだけなど、用途が低負荷な処理のみで済む環境で使うなら、メモリが4GBでも問題は起きないかもしれないが、そうではない場合、価格につられてメモリ容量をケチってしまうと、間違いなく後悔する。

 今現在、容量単価が安いのは8GBモジュールだ。必要なメモリ容量が分からない方は、8GBの2枚組、計16GBを確保しておくと将来的にも安心だ。特に大抵あとから拡張不可なモバイルノートは要注意である。そうしたモデルを検討する際は可能な範囲でメモリの多いものを選択したほうが、快適なPCライフを過ごせるはずだ。少なくとも4GB環境はまったくおすすめできない。

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Wednesday, July 27, 2022

【アストロシティミニ V特集】駄菓子屋、ダンボール箱、パレード、そしてハイスコア……80年代中盤までのゲームセンターは、そんなキーワードで構成されていた。「テラクレスタ」 - GAME Watch

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 セガトイズから7月28日に発売された「アストロシティミニ V」には、アーケード版初の忠実移植作品6タイトルを含む全22作品が収録されている。本体コンセプトからセガのゲームは4タイトルのみとなっており、他18タイトルは東亜プランや日本物産、エイティング、彩京、テクモの作品というラインアップだ。

 筆者が注目したのは、その中の1タイトル「テラクレスタ」。1985年にアーケードゲームとしてリリースされた縦スクロールシューティングだが、同時代のゲームセンターを巡る物語は枚挙に暇がない。ここ数年で「テラクレスタ」という作品についても語り尽くされている感があるので、今回は当時のゲームセンター事情を中心に、「テラクレスタ」について筆者が当時体験したストーリーを綴っていこう。

 筆者は、小学生高学年くらいから通っていた小学校付近にあった駄菓子屋のアーケードゲーム機で遊ぶ、あの時代だと俗に言う“悪い子供”だったのだが、そのおかげでタイトーの「スペースインベーダー」やアタリの「アステロイドベルト」、電気音響の「平安京エイリアン」といった初期のアーケードゲームから経験することができたので、今となってはありがたいことだ。

 とはいえ、1970年代後半のテーブル筐体が数台置かれていた広めの駄菓子屋やゲームセンターは、照明が明るいと画面が見づらくなるため室内は暗く、危ない雰囲気を醸し出していたのは間違いない。危ない場面に遭ったことも何度かあったものの、それでも毎日通っていたのだから、今から考えると当時のメンタルの強さには、自分自身のこととは言え恐れ入る(笑)。

ちなみにこれは、「平安京エイリアン」のアーケード版が稼働していた同時期に掲載されたパソコン版の記事。出展は、工学社の「I/O」1980年2月号。“××掘り”などの解説を、懐かしく思う人もいるだろう

 駄菓子屋の中には、お店の外に1、2台だけテーブル筐体が置かれていることもあり、遊ぶ時には瓶ジュース「パレード」のケースをひっくり返して椅子にするのが定番だった。また設置場所が屋外のため、日光が邪魔をして画面が見えなくなることもしばしば。そこで役立ったのが、駄菓子を仕入れた後に出てくるダンボールの空箱。1980年代前後をゲームセンターで過ごしてきた人ならすぐにわかると思うが、テーブル筐体の上にダンボール箱が載っていて、その側面に首を突っ込む部分だけ四角く穴を開けてあるというブツだ。穴を開けた部分に頭を入れてプレイすることで、太陽からの光で画面が見づらくなることを防いでくれる。

 また、インターネットもなかった当時、1コインでより長くゲームを遊ぶためには、上手い人のプレイを見て盗むか、何度もプレイを重ねて自分で攻略方法を見つけ、少しずつ先へと進むしかなかった(この時代のゲームはコンティニューがないものが多かったほか、ゲーマーとしてはコンティニューなどもってのほか、という考えもあったため)。その際に、見学されて攻略方法がバレてしまうのを防ぐためにも、ダンボール箱は有効に活躍してくれたのだ。さらに、ダンボール箱は顔を隠すという点でも有効で、同級生に遠くから見られても即座にバレないという利点も(笑)。ちなみに、自分が通学していた小学校はゲーム禁止令が出ていたものの、それを無視して毎日プレイし、見つかっては翌日の放課後学級会で怒られたものだ……。

そのダンボール箱を再現してみた(あくまでもイメージです)。これでテーブル筐体の上に載せてあれば完璧なのだが、残念ながら筆者宅に筐体がないため、それは叶わなかった

 そんな懲りない人間だったが、ゲーム好きは高校に入学してからも変わらなかった。自宅から約10km弱ほど離れた学校へ自転車で通学していたのだが、途中には繁華街があり、当然ゲームセンターも存在する。都合良く帰宅部だったこともあり、通うようになったゲーセンのうちの1店舗が、地元駅前にあった今では懐かしいデパート・ダイエーの最上階の“ダイエーレジャーランド”。

 思った以上に広いスペースがゲームセンター部分として割かれており、そこだけ照明が周りと比べて一段階落とされていた。同じフロアにはレストラン街もあり、そちらは明るい照明だったので、不思議な気分になったものだ。

 そんな場所にテーブル筐体が約30台ほど配置されていたのを、今でも良く覚えている。稼働していたゲームとしては任天堂の「スーパーパンチアウト!!」やセガの「ファンタジーゾーン」、任天堂「vsレッキングクルー」、コナミ「グラディウス」、セガ「テディーボーイブルース」などだったと思う。

 この繁華街には他にも、狭いスペースに20台ほどの筐体を配置したゲーセンや、少し離れたデパートの最上階にあったナムコ系のゲームセンター“ナムコスカイランド”、さらには3階建てのビル内がまるまるタイトー系のゲーセンだった場所などがあり、ゲーセンには事欠かなかった。

ナムコスカイランドにて、当時もらったナムコの広報誌「NG」。見つかったのが、今回の話題からは少し後になる1990年前後なのが残念だ

 筆者の住んでいた地域は1クレジット50円だったこともあり、あまり躊躇せずにさまざまなタイトルをプレイしたのだが、それでもやはりお金は惜しい(笑)。少しでも長く遊ぶべく、上手い人のプレイを離れた場所から眺めつつ、自分的な攻略方法を組み立てていった。

 参考にするべき相手は、そのほとんどがハイスコアを残していくプレーヤーだったのだが、この1985年前後はアーケードゲームのハイスコアを雑誌で集計し、紙面に掲載するという企画が誕生した時期でもある。ちょうど電波新聞社から発売されていた「マイコンBASICマガジン(ベーマガ)」1984年1月号付録「スーパーソフトマガジン」にて、全国のゲームセンターから送られてきた各ゲームごとのハイスコアを集計して掲載するという「CHALLENGE HIGH SCORE!」というコーナーができたことで、地元のゲーセンにいながらにして全国のハイスコア獲得者(ハイスコアラー)と競うという遊びが、徐々に盛り上がっていくこととなった。ちなみに、アーケードゲームといえば有名な雑誌「ゲーメスト」は、1986年の創刊。ハイスコア掲載は、ベーマガから始まったものだ。

 当方はこの時期、“雑誌のハイスコア集計ページに名前が載る面々が友人にいる”という学校の先輩ができてからは、その人づてに数々のテクニックを教えてもらうことになった。おかげで、コナミの「サンダークロス」を長時間プレイできるようになっただけでなく、アイレムの「R-TYPE」やコナミの「沙羅曼蛇」を1コインで1周クリアできたり、カプコンの「ロストワールド」やナムコの「オーダイン」、タイトーの「バブルボブル」といったタイトルのエンディングを拝むことができた。

 当時、それらゲームの攻略情報を聞くたびに「世の中には本当に上手いゲーマーがいるんだな……」と、尊敬したものだ。

これが、初めてハイスコア集計コーナーが掲載された「マイコンBASICマガジン(ベーマガ)」1984年1月号付録「スーパーソフトマガジン」の該当ページ。個人情報はぼかしてあるが、このような感じで始まった

 いろいろと話が脱線したが、通っていた“ダイエーレジャーランド”で、「vsレッキングクルー」の隣に置かれていたのが「テラクレスタ」だった。この時代としては妙にカラフルな画面で、周囲の音に負けないBGMが聞こえていたのが印象に強く残っている。

 「グラディウス」や「ファンタジーゾーン」にプレーヤーがいたとき、それが終わるのを待つのにプレイしていたのだが、最初のうちは敵のトリッキーな動きについていけず、5分もたたずにゲームオーバーになってしまうことも多かった。“味方機を5機助け出して合体し火の鳥になれば無敵に”などとインストラクションカードには書かれているのだが、そんなのは夢また夢という状態。

 ただし、残機0での出撃時に発進のBGMが「ムーンクレスタ」のイントロをアレンジしたものが流れると、「もう後がない!」とわかり自然と気合が入ったものだ。だからといって、プレイがうまくなるわけではないが……。

残機0の時に流れるイントロBGMが最高にカッコイイ

 これがプレイし慣れてくると、徐々にフォーメーションの上手な使い方に気づく。フォーメーションボタンを押すと、その時点で合体している味方機が分離し、機数ごとに定められたフォーメーションを組んでショットを撃ちながら攻撃する。味方機と合体すると使用回数が3回に回復するので、ボスが出現するタイミングで一番使いやすい3機合体になるようタイミングを合わせてプレイすれば、手強い相手でもそれほど苦戦せずに倒せることを覚え、ようやくプレイ時間が延びていった。

 本作が難しいのは、敵が奇妙な動きで突進してくるのと、自機の移動速度が上下と左右では違うところ。慣れないうちは全方向で避けようと動いていたのだが、左右のほうが上下よりも移動速度が速いので、敵弾などはなるべく左右に動くと避けやすいというのがわかるとさらに面白くなるはずだ。

 このあたりのコツをつかみ、それなりに楽しく遊んでいたのだが、気づけば日本物産の「妖魔忍法帖」になっていて、その後は他のゲーセンでも見ることはなかった……。

場面に合わせてフォーメーションを使いまくれば、宇宙魔王マンドラーまでの道のりはそれほど遠くない。マンドラー攻略のコツは、ロケットパンチのホーミング弾を優先的に撃ちながら、ブーメラン状の敵弾をかわすように動くこと

 この原稿を執筆するために、そんな時代を思い出しながら「アストロシティミニ V」で「テラクレスタ」を遊んでいた。なおプレイ前には、画面のフィルタ設定を自分好みに合わせておくことを忘れずに。標準では“なし”になっているが、筆者はドットがくっきり映っているのが好みなので“シャープ”に変更しておいた。

 また、各ゲームともに難易度や残機数などの設定が変更可能となっている。当時を思い出して同じ設定にするもヨシ、標準設定で今からジックリ攻略するのも楽しいだろう。

本体設定にはメニュー画面でスタートボタンを押すと入ることができる。また、ゲームを選択後にCボタンを押せば、難易度や残機数などの変更が可能だ。自分好みに合わせておこう

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「グッバイ宣言」ボカロ曲初のYouTube1億回再生 Chinozo「本当にうれしい」 - KAI-YOU

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ボカロP・Chinozoさんの楽曲「グッバイ宣言」が、YouTubeでの再生回数1億回を突破した。VOCALOID(ボーカロイド)が歌唱する楽曲、いわゆるボカロ曲では初となる(※)。

今回の快挙にTwitterでは「快挙1億再生」がトレンド入り。Chinozoさんも「全世界の皆様、ありがとうございます!!!この楽曲が多くの方に聴いて楽しんでいただけて本当にうれしいです!!」と喜びを露わにした。

これを祝し、小説版『グッバイ宣言』では記念企画が準備中。詳細は後日発表とのこと。

※「ボーカロイド」「ボカロ」「VOCALOID」でキーワード検索し、フィルタの「並べ替え」を「視聴回数」に指定して検証を行った。

TikTokでバイラルヒット 「歌ってみた」「踊ってみた」が流行

「グッバイ宣言」は、2020年4月13日にYouTube・ニコニコ動画でMVが投稿され、同年4月24日に配信リリース。TikTokを中心にバイラルヒットしたボカロ曲だ。

歌い手YouTuberバーチャルYouTuber問わず、数々のインフルエンサーによってカバー。

「歌ってみた」のほかにも、イラストレーター・アルセチカさんが描き下ろした、右手の親指・人差し指で丸をつくって頭の後ろに回し、左手は同じ方向にピースする決めポーズを取り入れた「フィンガーダンス」が流行した。

@yuraneko_ ボカロ曲流行るのオタクとして嬉しい#グッバイ宣言 #踊ってみた #おうちで過ごし隊 #アイドル #緑髪 #緑好き #ボカロ #ハーネスベルト ♬ グッバイ宣言 - Chinozo

YouTubeで最も再生されたボカロ曲「グッバイ宣言」

Billboard Japanが発表した2021年の年間チャート「Top User Generated Songs」で4位にランクインし、ボカロ曲を熱心に聴くリスナー以外にも知名度を広げた「グッバイ宣言」。

同年8月、ハチ米津玄師さんの楽曲「砂の惑星」を抜き、YouTubeで最も再生されたボカロ曲に。

10月にはChinozoさんの監修の下、三月みどりさんにより小説化。MF文庫Jより刊行された。

スマホゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』にも、2022年6月13日に追加されている。

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Tuesday, July 26, 2022

NVIDIA REPORT ー富士フイルムがNVIDIA AI DAYS 2022で明かした、未来の画像診断支援AI開発DXー | メディカルwatch - RadFan ONLINE

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画像診断の世界的リーダーである富士フイルムは、未来の医療に向けたDX戦略に、NVIDIAのプラットフォームをはじめとする最先端の技術を採用しながら取り組んでいる。2018年には、ヘルスケアや高機能材料等の分野で AI 開発を加速するために日本で初めて NVIDIA DGXシステムを導入した。また医療ITシステムで医療課題を解決、今年、心臓を撮影するために特化した富士フイルムヘルスケアのソフトウェア、Cardio StillShotにもNVIDIAのテクノロジを初めて採用し、画像再構成の分野を含めて富士フイルムグループ全体でNVIDIAとコラボレーションを進めている。

6月に開催されたNVIDIA AI DAYS 2022では、富士フイルム株式会社 メディカルシステム事業部 マネージャー 兼 富士フイルムホールディングス株式会社 ICT戦略部 マネージャーの越島康介氏が「富士フイルムが目指す未来の画像診断支援AI開発DX」と題して講演を行い、同社の戦略や数々の最新の開発情報を紹介した。

医療ITシステムで医療課題を解決

高齢化や人口増加による医療費の増大、医療サービスの地域間格差、医師や看護師などの人材不足と過酷な労働環境は、世界各国共通で、切迫した医療課題となっている。富士フイルムは医療ITシステムを通じて医療従事者の負担の軽減を目指しており、その代表例が、病院内の画像データを管理・保管するプラットフォームである医用画像情報システム、PACS※1 (Picture Archiving and Communication System) である。PACS運用前は、X線やCTで撮影された画像はそれぞれ別に活用、保管されていたが、PACSを使うことで院内のどこからでも閲覧可能になる。PACSや3D画像解析システムを活用することで、アナログだった運用をデジタル化、医療従事者の負担を軽減できる。

越島氏は一例として、ある病院の部門システムの中の情報のデータ量の比率を示した。PACSに入っている画像の量は64%と圧倒的に多いことがわかる。この膨大な画像データに様々なAIアプリケーションを組み合わせることで新たな価値を生み出すことが可能である。富士フイルムのPACSである「SYNAPSE」は現在世界シェアNo.1であり、このPACSプラットフォームにAIを載せて広く世界中に普及させていくのが富士フイルムの戦略である。PACSに蓄積されている大量の画像データと高度な画像処理技術を掛け合わせて2018年に発表したAI技術ブランドが「REiLI(レイリ)」である。

NVIDIA DGXを活用した診断支援AIプラットフォーム

富士フイルムでは、メディカル事業のDX戦略の一つとして 「顧客体験を変える」ことを掲げているが、診断において「顧客体験を変える」とは、診断支援AIにより画像診断のトータルワークフローを圧倒的に効率化していくことである。読影医は検査、可視化、検出、分類を行い、最後にレポートをまとめる。これをAI により半自動化する。そして余裕時間を生み出すことができれば、人間にしかできない業務にあてられるようになる。このようにAIでワークフロー全体を支援することで読影効率を飛躍的に上げることができる。診断支援AIプラットフォームは発売から2年半の2021年で170以上の施設に導入され、PACSのシェア拡大にも貢献した。

医療AI開発においては、高画質化、臓器セグメンテーション、コンピュータ支援診断、ワークフロー効率化の4つの技術ステップで進化を進めています。初めにデータの質を上げて、解剖学的な構造の把握を支援するために区域分けをし、病変の検出・計測を支援し、レポート作成を支援するという流れである。この一連のステップにおけるAIの学習を支えているのが、世界最先端のAIシステムであるNVIDIA DGXシステムである。学習させたAIは次世代AI読影支援プラットフォームや次世代AIレポートプラットフォームにも搭載・活用されている。

可視化、様々な病変の検出、計測・分類、所見レポート作成とワークフロー全体にAIを活用し、画像診断の質向上と効率化をサポートすることが富士フイルムの狙いである。

全身の主要臓器のセグメンテーション技術は、ほぼ完成している。臓器、血管、神経などを自動で抽出し、人体の地図を作ることができる。

セグメンテーションが難しい臓器である肝臓についても、動脈と静脈を精度良く見分け、区域を機能ごとに領域分割する技術を確立している。ヘビーユーザーの外科医からも「従来は手作業で40分かかっていた作業が4分で済むようになった」と高評価を受けている。

セグメンテーション後は病変検出を行うAIが実行され、計測が行われ、所見文の候補が生成される。富士フイルムはこれらを一つのプラットフォームに載せて提供している。越島氏は画像から病変部分が特定され、サイズが計測され、所見文候補が生成される様子をデモで示した。

「どの部位にどのような結節が見られるか」といった文章が一定のルールで自動生成されるので、ユーザーからも受け取り側は「どこに何が書かれているのかわかり易い」「記載漏れがない」「区域の記載があるのが助かる」といった声が挙がった。

富士フイルムは最終的に、CTで全身をスキャンしたら異常アラートを鳴らし、専門医への割り当て、通知、レポート作成などを自動で行えるようにすることを目指している。

REiLIによる新たな診断支援技術

肺がん向けには「VirtualThinSlice」という技術が開発されている。疾患部分がぼやけてしまう5mm程度の厚いスライスしかない検査でも正確な肺がん診断を行うために、より詳細なThinスライスを再現する技術である。ディープラーニングを使うことで、5mm厚のスライスから0.625mmの薄いスライスへの補完を行うことができる。この処理により結節の視認性が大幅に向上し、より緻密な3次元解剖構造を再現可能になる。

また、脳解析ソフトウェアも新たな技術として販売している。画像のなかで強調したい部分をフィルタで色付けして医師に提示する。異変部位を提示することで処置の時間を短縮化できる。

このように、ITシステムに載せるAIや、富士フイルムの内視鏡やX線機器に搭載するAI等、AIを活用した同社の技術は世界中70カ国で販売されている。

また、特徴的な画像所見を確信度スコアとして提示するCOVID-19肺炎画像解析プログラムや、異常所見の可能性をヒートマップで示し、見落としを防ぐ胸部単純X線病変検出ソフトウェアなどのAI技術をデジタルX線撮影機器と軽量移動型撮影装置の組み合わせに実装したり、携帯型X線撮影装置に搭載することですることで、COVID-19スクリーニングや結核スクリーニングに活用されている。機器の画面のなかでAIが動いて疾患部位が特定されるので、その場で診断支援が可能になる。

クラウド上のNVIDIA GPUがAIの民主化を支える、「SYNAPSE Creative Space」

もう一つのメディカル事業のDX戦略として富士フイルムが掲げるのが 「ビジネスモデルを変える」ことである。希少疾患に対するAI技術の開発を進めるためには、社会全体でAI開発のハードルを下げるインフラやエコシステムが必要です。主要疾患には企業も技術力を投入できるが、希少疾患に対しては企業だけではやりきれない部分があるのが現実だからである。そこで富士フイルムではビジネスモデルとしてオープン戦略をとり、AI開発プラットフォームを外部に提供して、開発を医師にアウトソース化している。技術ができれば企業が引き取ってプラットフォームに搭載し、社会実装を行うという考え方である。

それが2022年4月から試験サービスを行なっているクラウド型AI技術開発支援サービス「SYNAPSE Creative Space」である。プロジェクト管理、アノテーションツール、学習プラットフォーム、AI実行の環境を全てそろえ、プログラミングの知識がなくてもAI開発ができるというものであり、「AIの民主化」を目指している。

ダッシュボード、アノテーションワークリスト、学習状況管理ビュー、学習エンジン、実行ビューワなどから構成され、オールインワンでAI開発がサポートされている。複数人数でのプロジェクトや、リモートでの協働研究にも対応可能である。アノテーションも医師が使い慣れている読影ビューワベースのため使いやすく、学習済みモデルを新規画像に対する候補アノテーションのガイダンスとして使用することで効率化できる。またさまざまな階層の情報を構造化したアノテーションとして付与し、画像と一緒に学習させることができまるこの学習エンジンには、Azureのクラウド上のNVIDIA GPUを活用することで、あらゆるAIのトレーニングを加速し、開発から運用までの時間を短縮している。

「SYNAPSE Creative Space」は、最初は国立がん研究センターと共同開発して発表した。今後は骨転移の自動検出や原発性脳腫瘍のセグメンテーションなどを社会実装の実例として進めます。将来的には医療AIの研究開発の民主化を推進するために、放射線画像以外、すなわち内視鏡画像やDICOM以外の画像への対応、複数タスクの組み合わせによるモデル構築も進めます。医療従事者の教育課程での学習教材としての活用も視野に入れている。

越島氏は実際に原発性肺がんのCADを作るというAI開発の流れを、プロジェクト作成から学習データの追加など一連のフローをデモしながら解説した。学習のためにGPUを使うスケジュールなども設定できるため、複数の人のプロジェクト管理も容易である。前述のように、最初は少量データで学習させ、それを元にアノテーションを進めていくこともできるため、効率的な開発が可能である。

治療支援、画像診断、診療支援の3つのAI開発に注力

最後に越島氏は「富士フイルムは医療画像診断AI技術、世界シェアNo.1のPACS、先進医療機器サービスのラインナップの3つを掛け合わせることで医療アクセスの向上を実現し、社会課題の解決に貢献したいと考えている」と述べた。2030年度までには全ての国と地域に同社の医療AI技術活用サービス、製品を導入し、医療アクセスの向上を実現することが目標である。

また、AI開発においては、「今後も治療支援、画像診断、診療支援の3つを進める。あらゆる疾患に対して最適な治療を提供し、早期診断による治療のコスト・負荷を抑制し、ワークフローを自動化することでミスのない高品質な医療の実現を目指します。」と締めくくった。

※画像提供:富士フイルム

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Monday, July 25, 2022

子どもの新しいスマートフォンにペアレンタルコントロールを設定する方法 - GIZMODO JAPAN

tahupedascabe.blogspot.com

子どもにスマートフォンを買い与える日、意外とすぐそこかも。

アメリカでは11歳以下の子どもの半数はスマホを所有しているとの統計もあるぐらい、イマドキの子どもたちは親の世代よりもずっと早い段階で手にしているようです。

子どもにスマホを持たせれば、連絡のやりとりや、所在地の確認などがスムーズに行える利便性がある反面、中毒性が高いのも事実。大人でさえ抗えないのですから、子どもがハマってしまうのも無理ありませんよね。加えてネット上での誹謗中傷や、子どもが閲覧するべきではないコンテンツなど、スマホを所有することによって生じるリスクはたくさん潜んでいます。

そこで、新しいスマホを子どもに手渡す前に、まずはペアレンタルコントロールを設定しておくのがオススメです。以下、その具体的な方法をAndroidとiOSそれぞれの場合で詳しく説明していきます。

Androidスマホの場合

子どもに買ってあげたスマホの機種がAndroid OSを搭載している場合は、まず子どものGoogleアカウントを作成し、あなたのGoogleアカウントにリンクさせましょう。

スマホの無料アプリ「Googleファミリーリンク」(Android版はこちら、iOSはこちら)を使うのが一番手っ取り早い方法です。アプリを開くと、まず子どものアカウントを作成するように促されます。その後、メインスクリーンの右上にある+(プラス)ボタンをタップすることで、きょうだいも追加できます。

子ども(たち)のGoogleアカウントを作成し終えたら、今度はそれを使って新しいAndroidスマホにサインインしてみましょう。これには、今作成したばかりのお子さんのGoogleアカウントの情報と、保護者であることを認証してもらうための自分のGoogleアカウント情報も必要です。ここでの注意点として、自分のアカウントのパスワードはくれぐれも子どもたちにはわからないものに設定することをお忘れなく。

以上の手順を踏むことで、自分のスマホ上のGoogleファミリーリンクアプリを通じて子どものスマホの設定を管理できるようになります。

保護者として管理できること

Googleファミリーリンクの画面。使い勝手が良い
Screenshot: Google via Gizmodo US

Googleファミリーリンクを使えば、アプリをブロックしたり、スクリーンタイムを制限したり、あなたのお子さん(というよりは、あなたのお子さんのスマホですね)の所在地を確認したりすることができます。ほかにも、Google Searchフィルターの管理、Google Chromeでの閲覧制限、Google Playストアからのダウンロードを管理する権限もあるので、たとえばアプリをインストールする際に必ず保護者の認証が必要になってくる、といった設定が可能になります。

子ども向けのYouTube Kidsではなく、あえて本家のYouTubeの閲覧を許可する場合でも、Googleファミリーリンクアプリ上でいくつかの制限を設けることができます。

例として、お子さんのAndroidスマホでGoogle Chromeを使って見ることのできるウェブサイトを管理したいとしましょう。Googleファミリーリンク上でお子さんをセレクトし(お子さんが複数人いる場合)、「管理設定」画面から「Google Chrome」を選びましょう。すると、

  • すべてのサイトを閲覧可能にする(但し閲覧を禁止されているサイトを除く)
  • 不適切なサイトを自動フィルターでブロックし、閲覧できないようにする
  • 許可したサイトのみ閲覧可能にする

この3つの選択肢の中から選ぶことができます。

iOSスマホ(iPhone)の場合

子どもにiPhoneを使わせるのなら、Android同様にまずは子どものApple IDを作成し、それを「ファミリー共有」というサービスを通じて自分のApple IDとリンクさせる必要があります。リンクさせることにより、Appストアの購入、ウェブサイトのフィルター、またはSiriを使って探せるものなどをコントロールすることが可能になります。また、ファミリー共有を使うとお子さんの所在地を確認できるほか、Apple MusicやiCloudストレージなどのサービスのサブスクリプションを共有できるようになるのも利点です。

子どもの新しいApple IDを作成するには、あなたのiPhone上で「設定」を選び、一番上の自分のプロフィール画像のところをクリックしましょう。次に「ファミリー共有」から「メンバーを加える」を選び、さらに「新しいアカウントを作成する」を選びます。そこからはスクリーンに出てくる指示に従って情報を入力していけばOK。この手順にはお子さんのメールアドレスが必要となるので、もしまだメールアカウントを設定していない場合はあらかじめ作っておいてください。こうしてお子さんの新しいApple IDを作成したら、そのIDを使って新しいiPhoneにサインインします。

保護者として管理できること

Appleファミリー共有でウェブコンテンツを管理する画面。こちらも分かりやすいGUIで、使い勝手が良い
Screenshot: Apple via Gizmodo US

ここからは実際にペアレンタルコントロールを設定していきましょう。それにはお子さんのiPhone端末を使います。

まずはスクリーンタイムの上限を決めておくのは手堅いところですね。「設定」からスクリーンタイムを選び、パスコードを入力します。するとアプリ別の使用時間を制限したり、総合的な使用時間を制限したり、連絡先に基づいて通信・通話の制限を設定したり、音楽・動画・ポッドキャストなどのコンテンツから不適切なものをブロックしたりすることができます。

これらすべての操作は補足の説明がいらないほどわかりやすく、子どものiPhone端末を幅広く管理することが可能です。たとえばSafariブラウザ上で特定のサイトの閲覧をブロックする場合、スクリーンタイムから「コンテンツとプライバシーの制限」を選び、続いて「コンテンツ制限」から「Webコンテンツ」を選びます。そこから子どもの目に触れてほしくないアダルトサイトなどを特定して制限することができますし、または別のアプローチとして許可したサイトのみ閲覧できるようにする方法もあります。

ほかにも便利なペアレンタルコントロールアプリ2選

GoogleファミリーリンクとAppleファミリー共有以外にも、さらに踏み込んだペアレンタルコントロールを設定できるアプリやサービスはあります。ただ、Androidスマホのほうがやや使い勝手が良いという傾向にあって、これはなぜかというと、Apple社がサードパーティーアプリに対してオペレーティングシステムに介入する権限を限定しているからなんですね。

Qustodioの画面。さすが有料アプリとだけあって、総合的に管理でき、非常に使いやすい
Screenshot: Qustodio via Gizmodo US

ここでは「Qustodio」という便利なアプリをひとつご紹介しましょう。スマートフォンのみならずラップトップPC、タブレット端末、電子書籍などに幅広く対応しています。特定のコンテンツやアプリ、またスクリーンタイムを制限できるほか、あなたのお子さんのアクティビティをまとめたレポートを受け取ることもできます。ユーザーインターフェースも直感的に作られており、操作は単純明快。トライアル期間中は無料ですが、その後は有料プランに移行します。料金はSプラン(5台まで)で年額54.95ドル、Mプラン(10台まで)で年額96.95ドル、Lプラン(15台まで)で年額137.95ドルとなっています。

マイクロソフトも「Microsoftファミリーセーフティ」という独自のペアレンタルコントロールサービスを展開しています。お子さんがとりわけWindowsやAndroid端末、またはXboxをお使いならば、最善の選択かもしれません。なお、iPhoneユーザーにも対応しているものの、機能性はやや限定的です。アプリ別・ゲーム別の使用時間の制限設定、コンテンツのフィルタリング、ウェブ検索のフィルタリングなどの基本機能は無料で、さらにプレミアムな内容は有料です。

アプリ内で個別に制限をかけることも

そのほか、個別のアプリの設定画面から課金システムやプライバシー設定をしっかり確認しておくのも有効な手段です。TikTokなどのアプリにはすでに導入されていますし、Snapchatにも近日中に導入される模様です。

Instagramには昨年ローンチされたばかりのコントロール機能が備わっており、お子さんのアカウントに自分自身のアカウント上から制限をかけることが可能になりました。設定するには子どものスマホからインスタを開き、子どものアカウント上のプロフィール画面から右上のメニューボタンをタップし、「設定」→「管理」オプションを選ぶことで、あなたのインスタアカウントからアプリの使用時間やフォロワーを管理することができます。

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Sunday, July 24, 2022

隣の部屋をミリ波で盗聴 防音の壁でも喉元の皮膚振動を捉え音声復元 - ITmedia NEWS

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Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 中国の浙江大学と米State University of New York at Buffaloによる研究チームが開発した「Wavesdropper: Through-wall Word Detection of Human Speech via Commercial mmWave Devices」は、ミリ波(mmWave)を用い、防音環境で守られている部屋内を外部から盗聴するシステムだ。被害者が発話した際の喉元付近の皮膚振動をミリ波で捉え、音声(単語)を復元する。

システムを用いた盗聴のイメージ図
システムを用いた盗聴実験。上段がカフェで下段がオフィス

 壁に防音材を配置すれば、音波の伝搬を利用した攻撃などからは守れるが、音源(例えば、人間の話者)からの直接漏えいを保証することはできない。それを踏まえると、防音環境に守られていても、発声源(声帯)が音声情報を漏らす可能性はあるといえる。

 今回は市販のmmWaveデバイスを用い、室外からミリ波で室内の音声を盗聴するシステム「Wavesdropper」を提案する。攻撃者は室外で携帯可能なmmWaveプローブを用いて、壁の向こう側にいる被害者の位置を特定し、発話している被害者の喉元付近の皮膚振動を壁越しに捉えて発話内容を復元する。

 Wavesdropperは、時空間解析を行うことで、話者と背景を区別して背景エコーの影響を排除する。その後、CEEMDに基づくクラッターサプレッションを適用し、室内の動的干渉(例:話者周辺の移動物体)を除去する。

 さらに、ハイパスフィルタリングとウエーブレットベースの分析により、話者のモーションアーチファクト(体の揺れやジェスチャーなど)の影響を取り除き、音声情報を含むクリーンな音声振動、すなわちmmVocalデータを抽出する。

 最終的に、mmVocalデータを自動的に単一単語に分割し、ResNetベースのニューラルネットワーク(WavesdropNet)に送り込み、理解可能な音声コンテンツとして復元する。

Wavesdropperのパイプライン

 23人の参加者を対象とした実験では、壁越しのシナリオにおいて57単語の認識で91.3%の精度を達成した。また環境変化や防音材の違いなど、複雑な条件下でも頑健に動作することが確認できた。

Source and Image Credits: Chao Wang, Feng Lin, Zhongjie Ba, Fan Zhang, Wenyao Xu, and Kui Ren. 2022. Wavesdropper: Through-wall Word Detection of Human Speech via Commercial mmWave Devices. Proc. ACM Interact. Mob. Wearable Ubiquitous Technol. 6, 2, Article 77 (July 2022), 26 pages. https://ift.tt/SIuRNQl

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Thursday, July 21, 2022

高速化が進む電気信号 - PC Watch

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写真はイメージです。本文とは関係ありません

 ちょっと昔話を。その昔、まだ筆者がエンジニアをやってた時代の話である。あれは多分1995年か1996年、ちょうどI/OバスがISAからPCIに切り替わり始めていた時代だ。筆者は変なチップ(フレームバッファが付いたDSPの化け物)と格闘していたのだが、これを搭載したカードをPCIで作ることになった。

 いや帯域考えるとISAという選択肢はなかったし、PCIカードにつきもののIDやらConfigurationやら(PCIカードはPCI-SIGに登録して、ベンダーIDを取得する必要があり、これが結構バカにならない金額だった。あとPCIカードは、Configurationと呼ばれる仕組みが必要で、これの実装が面倒だった)はAMCC(のちのAPM:現在はMACOMに買収された)のPCIブリッジを載せるという形で対応したが、そのAMCCのPCIブリッジの設定がものすごく面倒で苦闘した覚えがある。

 それはともかく、それまではI/Oバスだと信号速度が8MHzとかで、12MHzとかだと「超高速だー」とか言ってたのがいきなり33MHzで、結構大変だった記憶がある。大体当時はまだメモリもアクセス時間50nsとか60nsのファストページDRAM、つまり50MHzとか66MHz程度でしかなかった。

 ただ、そこからの高速化はすさまじいものがあった。当時はCPUのFSBも33MHz程度だったのが、どんどん高速化されて50MHzだの66MHzだのに上がり、1999年のCoppermineベースで100MHzである。メモリもPC133 SDRAMのサポートをIntelが表明したのは1999年だったらしい(もう筆者は細かい日付まで覚えてない)。とは言え、ここまでは従来技術の延長で来た。

 黒船は、Direct RDRAMと共にやってきた。なにしろPC-800で400MHz DDR、PC-1066では533MHz DDRである。当時、この信号速度に対応できるPCBを用意するのが大変だった。何しろ基板に要求される信号伝達特性が、せいぜいが100MHzとかそんな程度のものとは全く異なった。PCなどで利用されるPCB(プリント基板)は、基本的にFR-4を使っていた。このFRというのはNEMA/ANSIで定められた難燃性のグレードである。以前は「NEMA LI 1-1988」という名前だったが、現在は「ANSI/NEMA IM 600000-2021」という名前になっている。

メルコのPC800-40対応RDRAM

 基本的にPCBは絶縁層と信号層(要するに銅配線で信号を伝える層)を交互に積み重ねる形だが、この絶縁層の材料でFRのグレードが変わる。一番燃えやすいFR-1/2は紙フェノール(紙にフェノール樹脂を浸透させたもの)、FR-3が紙エポキシ(紙にエポキシ樹脂を浸透)、FR-4/5がガラスエポキシ(ガラス布にエポキシ樹脂を浸透)ということになっている。話を戻すと、FR-4はそんなわけで単に燃えにくさ(何かあった時に火が付きにくい)ことを保証する規格である。もちろん実際にはほかにもいろいろ定めがあって、電気的特性に関しても言及がないわけではないのだが、この当時のFR-4に準拠したPCBで1GHz近い信号を通すのは至難の業であった。

 そもそも、誘電率を下げたガラスエポキシ材料を開発する(高いと配線遅延が起こりやすいため)とか、その材質のムラを減らす、絶縁層/配線層の厚みのバラつきを抑える、配線層に使われる銅の純度を高める、配線パターンの問題(直角配線を避けて、なるべく丸みを帯びたカーブを描くようにしないと信号がコーナーで反射してしまうとか、1対2本の信号を等長配線にする必要があるが、これの精度が甘いとか、そのほかいろいろ)など問題は山積みであった。

 このあたりの問題を解決して、安価な4層基板のマザーボードでDirect RDRAMを扱えるようになったのは、それこそ2002年とか2003年、もうDirect RDRAMが市場からほとんど撤退する間際ではなかったかと思う。Direct RDRAMはPCマーケットを掴むことそのものには失敗したが、Direct RDRAMのおかげで、特にPCBの品質向上とか配線技術の進歩などに著しい効果があったことは紛れもない事実である。

 このDirect RDRAMのおかげで、信号速度はGHzオーダーに上がった。ATAに変わって登場したSATAは、1.5GT/s→3GT/sを経て2009年には6GT/sのSATA III(SATA 3.x)に引きあがったし、PCI Expressも2004年(PCIe 1.1a)の2.5GT/s→2007年のPCIe 2.0(5GT/s)→2010年のPCIe 3.0(8GT/s)と順調に速度を上げていった。これら差動信号のシリアルだから可能だった、という話はもちろんあるのだが、2000年かそこらだとIntelはMercedの133MHz/64bit FSBですら満足にハンドリングできないでいたのが、2008年には1,600MHz/64bit FSBを持つCore 2 Extreme QX9770を出荷していたわけだから、この2000年台は急速に信号速度が上がった時期と言っても良いかと思う。

 ただ、ここでしばらく信号速度の向上は停滞した。一番分かりやすいのはPCI Expressで、信号速度を16GT/sに引き上げたPCIe 4.0の標準化が完了したのは2017年である。実に7年も掛かっているわけで、それだけ標準化が難航したわけだ。

 もっとも、この時期高速信号がなかったわけではない。たとえば2010年に発表されたXilinxのVirtex-7の場合、ハイエンドにあたる「XC7VH580T」とか「XC7VH870T」には28.05Gbpsでの送受信が可能なGTZトランシーバが搭載されているし、メインストリーム向けのシリーズには最大13.1Gbpsの送受信が可能なGTHトランシーバが搭載されている。

 別にXilinxだけでなく、当時16Gbpsを既に実用化している半導体メーカーはかなり多かったのだが、問題はこれらのトランシーバーは、独自の信号補正機構とかフィルタ、エラー訂正などの仕組みがハードウェアの形で入っており、当然そうしたものは特許で保護されている。PCI-SIGは基本的に、どこかのメーカーの特許となっている技術は使わずに、一般的な回路で実現できる(=PCIなりPCI Expressを使う際に、どこかのメーカーに特許使用料を支払わずに使える)ことをモットーとしており、一般的な回路で16GT/sを実現するのに7年も掛かった、という話である。

 ただ、だとしたら次のPCI Express Gen5がなぜ2年後の2019年に標準化できたか? という話である。いくつか理由があるとは思うが、1つ指摘できるとすればEthernetのお蔭である。2020年から2021年にかけて、僚誌のInternet Watchの「期待のネット新技術」で光Ethernetの説明をさせていただいたのだが、図版1はその連載の中で使ったスライドである。

 このスライドの見方だが、縦軸はレーン数、横軸がレーンあたりの速度である。たとえば100GbE(100Gbps Ethernet)の場合、一番最初に登場したのは10Gbpsのレーンを10本束ねた100GBASE-SR10(2010年)で、ついでレーンあたりの速度を25Gbpsに高めて4本を束ねた100GBASE-SR4(2015年)、レーンあたりの速度を50Gbpsにして2本を束ねた100GBASE-SR(2018年)ときている。

 レーンあたりの速度を100Gbpsにした1本だけの100GBASE-SR1はまだ仕様策定中(IEEE P802.3db:今年9月位に標準化完了予定)だが、これに先立ち中長距離向けの100GBASE-FR1とか100GBASE-LR1などは2021年に標準化が終わっているので、まぁレーンあたり100Gbpsは2021年として良いかと思う。

 ところで図1は光Ethernetのトランシーバの構造をものすごくシンプルに、かついろいろ省いて説明したものだ。実際にはこれに加えて、FEC(Forward Error Collection)の回路とかほかにもいろいろ入るのだが、とりあえず割愛している。これは100GBASE-SR4、レーンあたり25Gbpsを4レーン束ねた構成の例だが、ここでいうレーンあたりの速度というのは、右側の光入出力の部分で、電気信号の入出力の方ではない。

【図1】光Ethernetのトランシーバの構造

 で、ここでは電気信号と光信号の速度が1:1の場合だが、たとえば電気信号の方は10Gbpsがやっとだとすると、速度変換を行なう必要がある。光Ethernetの世界ではこれをGearBoxと呼ぶが、仮に100GBASE-SR4を10Gbpsの電気信号でつなごうとすると図2のように、途中に10:4と4:10のGearBoxを入れてやる必要がある。これで10Gbps×10と25Gbps×4の変換を行なうわけだ。これを利用することで、必ずしも光ファイバーの速度と電気信号はマッチしていなくても利用は可能なのだが、ただこのGearBoxを入れると当然消費電力とコスト、さらにトランシーバ内部の基板上のチップの実装面積が増えることになる。なので、できるだけGearBoxは入れたくない。

【図2】GearBoxによる変換

 こういった経緯から、Ethernetの高速化に合わせて、これを接続する電気信号側の高速化も図られることになった。MII(Media Independent Interface)というのがこの電気信号側のI/Fの名前であるが、こちらも次第に高速化していくことになった。

 ここでもう1度、図1を見直してみると、25Gbps/レーンが実用化されたのが2010年であるが、この技術のフィードバックはPCI Express 4.0には間に合わなかった。ところが2018年には50Gbps/レーンが実現しており、これはPCI Express 5.0へのフィードバックに間に合った、というのは事実である。

 もっともこの50Gbps/レーンは、NRZ(0か1のバイナリ信号)ではなくPAM-4(1回の転送で4値=2bitを転送する方式)で実現されており、信号速度そのものは25GT/s止まり(実際にはオーバーヘッドとかエラー訂正などもあるので、もう少し高い26.5625GT/sが必要)であるものの、Ethernet(特にIEEEで標準化された100GBASE-xxxシリーズ)の場合はPCI-SIGと同様に「特許などの縛りのない標準技術だけで実現する」ことが求められるわけで、しかも25G PAM-4だと信号特性などの縛りはNRZの場合よりも厳しい。なのでNRZのままなら32GT/sまで引き上げるのはそう難しくなく、これがPCI Express 5.0の早期標準化に繋がった形である。

 そしてEthernet業界はこれに引き続き電気信号を100Gbpsに引き上げた。実際には50GT/sの信号+PAM-4という格好だ。オーバーヘッドの分を加味すると53.125GT/sになる。2018年にIntelは58G PAM-4 PHYの動作デモを公開したのは、2021年に標準化が終わった100Gbps/レーン世代のEthernetに向けたものである。

 これは別にIntelだけでなく、XilinxそのほかのFPGAベンダーも50GbpsクラスのPHYをこの時期に行っており、結果としてPAM-4ベースながら電気信号は50Gbpsまで速度が上がることになった。

 これに続くのは、標準化のが2026~2027年と予想される、レーンあたり200Gbpsである。こちらは100GT/sの信号をPAM-4変調で送るという形だ。既にIntelは224G PAM-4(つまり112GT/s+PAM-4変調)PHYのデモを公開しており、今後実用化に向けて進む格好になる。

 ということで、ここまでが実は恐ろしいことに全部枕である。いよいよ本題。高速信号+PAM変調というのが昨今のトレンドになりつつある、ということはそんなわけでお分かりいただけたかと思う。で、実はこれはEthernetだけではない。まずPCI-SIGはPCI Express 6.0を、32GT/s+PAM-4の構成で行なうという話は2019年6月に公開され今年1月に仕様も出た。このPCI Express 6.0では、Ethernetと同じようなFECを入れてエラー対策を行なうと遅延が増えすぎるので、FECはほどほどに抑え、その代わりに物理層のレベルでエラー再送を行なうFLITというメカニズムを入れることで遅延をそれほど増やさずにPAM-4実装を行なうことで実効帯域を2倍にしている。

 あるいはMicronとNVIDIAは共同で、信号をPAM-4にした独自規格のGDDR6Xを2020年9月に発表している。こちらは当初こそ21Gbps(つまり5.25GT/s DDR PAM-4)だったが、今年(2022年)4月には24Gbps品(6GT/s DDR PAM-4)もロードマップで予定されていることが明らかになっている。今回のお題は、これに続くのは何か? という話である。

 6月13日~17日に、ホノルルで2022 IEEE Symposium on VLSI Technology and Circuitsが開催された。幸い、今年はオンサイトとオンラインの併催だったので筆者も喜んでオンライン参加したわけだが、これのSession C17-1(A 40-Gb/s/pin Low-Voltage POD Single-Ended PAM-4 Transceiver with Timing Calibrated Reset-less Slicer and Bidirectional T-Coil for GDDR7 Application)でのっけから出てきたのがこのスライドである(図版2)。

【図版2】DDR6に関して言及はない

 現在JEDECではGDDR7とかLPDDR7、DDR6などの次世代メモリI/Fの策定を行なっている最中であるが、SamsungによればこのうちGDDR7に関してはPAM-4を使う可能性が非常に高いとしており、このPAM-4を実装した40Gbps(つまり10GT/s DDR PAM-4)のトランシーバを実装した結果を論文発表している。つまりピンあたり40Gbpsまでは行ける、というわけだ。

 ちなみにC17-2は同じくSamsungの「A 68.7-fJ/b/mm 375-GB/s/mm Single-Ended PAM-4 Interface with Per-Pin Training Sequence for the Next-Generation HBM Controller」で、こちらはHBM4以降(HBM3は既に標準化が終わっている)に向けて、ピンあたり12Gbps(3GT/s DDR PAM-4)を実現しよう、というものだ(図版3)。

【図版3】コントローラは複雑になるが、メモリの側の実装は容易とされる

 これはHBM4以降に向けた提案(Proposal)を兼ねたものであり、PAM-4にするとピンあたり12Gbpsは比較的容易に実現できる、ということを示した論文である。標準メモリであるDDRxやLPDDRxに関して、直近(つまりDDR7/LPDDR7)世代は引き続きNRZで行くようだが、次々世代(DDR8/LPDDR8)以降はどうなるか分からない。

 そして6月23日、PCI-SIG Developer Conference 2022においてPCI-SIGはPCI Express 7.0を発表した。正直PAM-4という切り札をPCI Express 6.0で使ってしまったので、次はどうするつもりなのだろう? と思っていたが、素直に転送速度を2倍にしてきた。つまり64GT/s、PAM-4である。

 64GT/sそのものは現在の延長で何とかなる話ではあるのだが、PCI Expressの発展の歴史はタイミングマージンの確保とかジッターとの戦いの歴史でもあり、実際質疑応答の中で「7.0になったら、Channel Length(つまり基板上の配線)は6.0の半分になったりしない?」という至極もっともな質問に対して、Al Yanes(CEO, PCI-SIG)の返事が「なに、仕様策定までにはまだ3年あるから、その間の技術進歩で何とかなると思う」という投げっぱなしジャーマンだったのには正直驚いたが、要するに64GT/sは十分に可能性の高い技術とPCI-SIGでは見ているということでもある。

 もっと速い信号の話もある。既に元Mentionは消されてしまっているのだが、昨年8月にGregory M. Bryant氏(元IntelのEVP&GM, CCG。現在はADIのEVP&President, Analog)がイスラエルのIntelの研究所に行った際のスナップをTwitterに上げており、ここで彼は80GT/s PAM3の信号を利用したThunderbolt 5の試作というか研究レベルのものが展示されていることをTwitterに上げていた。筆者はうっかり元のMentionの画像を保存しそこなっていたのだが、海外のメディア(例えばAnandTech)が記事を挙げているので、こちらを見て頂ければわかりやすい。要するにEthernet以外でも、電気信号はより高速かつPAM変調を使う方向に進化している、という話である。

 これに比べるとUCIe(Universal Chiplet Interconnect Express)はSpeed Lateが4・8・12・16・24・32GT/ピンだし、基本はNRZなので比較的穏当というか、確実性を重視した構成になっているなと思わなくもないが、昨年(2021年)6月にSynopsysが発表したDesignWave Die-to-Die IPの場合、USR(Ultra Short Reach:10mm以内)やXSR(Extra Short Reach:50mm以内)と配線距離は限られるものの、レーンあたり112Gbps(変調方式はNRZとPAM-4が選べるので、おそらく56GT/s PAM-4であろう)を既にサポートしている。多分UCIeも次は64GT/secとか100GT/sec辺りを視野に入れてくるだろうと思われる。

 2011年のIDFの折に、先も名前が出てきたAl Yanes氏にインタビューをしたことがある。この時期的にはまだPCI Express 3.0が出たばかりで、4.0に向けてのFS(Feasibility Study:実現可能性の研究)段階にあった時期だ。この時に未来の話を伺った際に、「個人的な見解だが」と前置きしたうえで、PCI Express 4.0の次は光になるんじゃないか、という見通しが語られたことがある。つまり当時の技術では32GT/secは夢のまた夢だったわけだ。そこから10年そこそこで、100GT/secあたりまでは何とかなりそう、というところまで進歩してきたわけだ。改めて今、電気信号の上限はどの程度なのか? と問われると「まだ上限が見えない」という感じになりつつある昨今である。

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学生でも買える! 超コスパスピーカー「Polk Audio」聴き比べ - AV Watch

tahupedascabe.blogspot.com

家で過ごす時間が増えたことや、音楽配信サービスが普及したことで「ちょっと良いオーディオスピーカーが欲しい」と思っている人は多い。ただ、いざ買おうとすると“ペアで数十万円”という製品が並び、「ちょっと高いなぁ」と諦めていた人も多いかもしれない。

オーディオ市場にとっては“低価格で音の良いスピーカー”は超大切だ。何百万円もするオーディオ機器を買うマニアも、最初は手頃な価格の製品から“オーディオ趣味”に足を踏み入れたはずで、気軽に始められる趣味でなければ、人口も減り、市場も小さくなり、最終的には製品も減ってしまう。だからこそ“気軽に買えて音が良いオーディオ機器”が重要なわけだ。

そんな観点から注目を集めているのが、2020年に日本市場に再上陸した米国のスピーカーブランド、Polk Audio(ポークオーディオ)だ。注目の理由はズバリ“コストパフォーマンスの良さ”だ。

今回はそのコスパの高さと実力をチェックするため、日本で展開している「MONITOR XT」、「SIGNATURE ELITE」、「RESERVE」の3シリーズを聴き比べてみた。

左から「MONITOR XT」、「SIGNATURE ELITE」、「RESERVE」

学生でも買える音の良いスピーカーを

1971年、お金は無いが、情熱はあったジョージ・クロップファーとマット・ポークという2人の青年が、“学生の自分たちでも買える良いスピーカーを作ろう”と家のガレージでスピーカー開発を開始。1975年にモニター7(正式名称はMODEL 7)と呼ばれる製品を完成させ、これが大ヒット。その後も人気モデルを世に送り出し、生産ラインを持てるようになり、オーディオメーカーとして躍進。2012年には米国トップシェアのスピーカーブランドへと成長した。

創業は1972年なので、今年で50周年となる。過去に何度か日本市場にも入ってきた事はあるが、基本的には米国市場を中心に展開してきたので、“老舗オーディオブランド”と言っていい歴史と技術を持っていながら、日本ではまだ知名度が低い。2017年に、デノンやマランツブランドでお馴染みのディーアンドエムホールディングスと統合した事もあり、2020年に日本市場へ本格的に再参入した。

最近ではサウンドバーで人気モデルを連発しているので“サウンドバーのメーカー”と思っている人もいるかもしれないが、前述のようにバリバリのピュアオーディオスピーカーブランドだ。

にも関わらず、Polk Audioが面白いのは、大メーカーに成長しても「アフォーダブル(手ごろな価格)なスピーカー市場」に注力している事だ。普通、オーディオブランドと言えば、最高の素材やパーツを惜しみなく投入した、数十万円、数百万円のハイエンドモデルを作り、そこで開発した技術を散りばめながらミドルクラス、エントリークラス……とラインナップ展開していくものだ。

だがPolk Audioは、エントリーのMONITOR XTシリーズ、ブックシェルフ「MXT15」がペアで27,500円。日本で展開している中で一番高価な「RESERVEシリーズ」も、ブックシェルフの「Reserve R100」はペアで77,000円と、10万円以下で買える。

要するに、トップシェアブランドになっても「学生だった自分たちでも買えるスピーカーを作る」というブランドの基本を変えていないわけだ。彼らはその理念を「GREAT SOUND FOR ALL」(素晴らしい音を全ての人に)と表現しているが、こうした姿勢が支持された事が、米国で高いシェアを獲得した理由なのだろう。

まずは音を聴いてみる

前置きが長くなったが、音を聴いてみよう。その前にラインナップをおさらい。オーディオ用スピーカーとしては3つのシリーズがあり、センタースピーカーなどは省いて、代表的なモデルの価格を以下に記載する。

  • MONITOR XTシリーズ
    ブックシェルフ「MXT15」 27,500円(ペア)
    ブックシェルフ「MXT20」 38,500円(ペア)
    フロア型「MXT60」 33,000円(1台)
    フロア型「MXT70」 49,500円(1台)
  • SIGNATURE ELITEシリーズ
    ブックシェルフ「ES15」 46,200円(ペア)
    ブックシェルフ「ES20」 57,200円(ペア)
    フロア型「ES50」 48,400円(1台)
    フロア型「ES55」 63,800円(1台)
    フロア型「ES60」 82,500円(1台)
  • RESERVEシリーズ
    ブックシェルフ「R100」 77,000円(ペア)
    ブックシェルフ「R200」 103,400円(ペア)
    フロア型「R500」 77,000円(1台)
    フロア型「R600」 103,400円(1台)
    フロア型「R700」 132,000円(1台)
MONITOR XT

MONITOR XTは“安い”の一言。ペアで27,500円の「MXT15」は衝撃的な安さだが、フロア型の「MXT70」でも1台49,500円と、2台買っても10万円を切る。この価格は、なかなか他社には真似ができないだろう。

SIGNATURE ELITE

ミドルクラスのSIGNATURE ELITEは、MONITOR XTよりだいたい2万円くらいアップするが、ブックシェルフの「ES15」はペアで46,200円なので、これでも十分安い。さすがにフロア型「ES60」(1台82,500円)を2台買うと10万円を超えるが、それでも本格的なフロア型スピーカーの値段としてはリーズナブルと言えるだろう。

Reserve R100

RESERVEシリーズは、SIGNATURE ELITEより2~3万円高価になるが、それでも急激に高くはなっていない。最上位のフロア型「R700」(1台132,000円)をペアで揃えて、10万円くらいのプリメインアンプと組み合わせても、30万円台で収まるのは魅力的だ。

試聴では、各シリーズの特徴と実力を知るため、シリーズのフロア型である「MXT70」(1台49,500円)、「ES60」(1台82,500円)、「R700」(1台132,000円)を用意。同じ曲で、音質を聴き比べる。

MONITOR XT:フロア型「MXT70」(1台49,500円)

MXT70

最も安価なMONITOR XTは、言い換えれば“最もコスパを追求したシリーズ”だ。内部を見ると“そのための工夫”が随所に伺える。例えば、3シリーズのブックシェルフに採用されているウーファー・ユニットを取り出して見比べると、なぜか一番安いMONITOR XTの磁気回路のマグネットが“一番デカい”。

MONITOR XTのウーファーユニット。磁気回路のマグネットが非常に大きい

これには理由があり、コストに余裕がある上位シリーズでは、ユニットに適した磁気回路を専用に設計して搭載できる。しかし、それができないMONITOR XTでは、汎用的なマグネットを用意し、それを組み合わせる事で必要な磁力を得ている。

確かに専用設計したユニットはシンプルで見た目も良いが、エンクロージャーの中に入ってしまえば外から見えない。“コストを抑えながら必要な性能が得られるならそれで良い”という合理的な判断だ。

エンクロージャーにも面白いポイントがある。低価格なモデルながら、素材として剛性の高いMDFを採用しているのだが、さらに剛性を高めるために、補強の木材を内部に入れている。ただ、この補強材は何故か“丸い”。

これは、サブウーファーを作る時に、ウーファーユニットを入れるためにエンクロージャーをくり抜いた端材を、補強材として流用しているためだ。コストを抑えつつ、必要な強度が得られる、こちらも合理的な工夫だ。

エンクロージャーの中には丸い補強材。サブウーファーを作る時に出た端材を再利用しているためだ

ではそのサウンドはどんなものなのか。MONITOR XTシリーズの最上位、フロア型「MXT70」を聴いてみよう。価格は1台49,500円、ペアでも99,000円と驚異の10万円切りだが、立派な筐体を採用した実物を前にすると安っぽさは皆無で「ホントにこれで10万円しないの?」と驚くほかない。

MXT70

ユニットとしては、ハイレゾまで対応する2.5cmテリレン・ドーム・ツイーターと、16.5cmのウーファーを2基、さらに20cmのパッシブラジエーターを2基搭載している。

ではサウンドを聴いてみよう。まずは温故知新、1960年代に活躍したアメリカのフォークグループ、ブラザース・フォアの「七つの水仙」を再生。Polk Audio創業当初から、サウンドチェックとして再生されていたそうだ。

アメリカのスピーカーというと、JBLやアルテックなど“鳴りっぷりの良い”スピーカーを連想する。ピーカンの空に輝く太陽、生き生きとしたクリアなサウンドというイメージがあるが、PolkのMONITOR XTはそれとはちょっと違う。

まず感じるのは、人の声や楽器の音の温かさ。聴いているとものすごくホッとする音だ。これは、日常生活で聞き慣れた人間の声と、同じ音がスピーカーから流れているから感じる安心感で、音色自体がナチュラルでウォームな証拠だ。

MXT70

16.5cmウーファー×2基と、20cmのパッシブラジエーター×2基という物量を投入したフロア型なので、低域の迫力もスゴい。アコースティックギターのボディで反響した低音が、ズンズンとお腹に響いてくる。低域がボワボワとわだかまるのではなく、前へ前へと張り出す心地よさはアメリカ生まれのスピーカーという印象。この低域もナチュラルかつウォームで、聴いていると思わず目を閉じて身を任せたくなる気持ちよさ。古いカントリーやフォーク、ジャズなどに超マッチするスピーカーだ。

では、新しい曲はどうだろうか? 「ビリー・アイリッシュ/Ocytocin」を再生すると、前述のパワフルな中低域が、ここぞとばかりに強烈に張り出してくる。この音圧と迫力は、まさにフロア型スピーカーならではの世界。ペア10万円以下で、この体験ができるのは大きな魅力だ。

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」(佐渡裕&ベルリン・ドイツ交響楽団)のようなクラシックも、スケール感豊かに鳴らしてくれるので、満足度は高い。シビアに聴くと、もう少し中高域の分解能が欲しいが、価格を考えれば十分過ぎるクオリティだろう。

SIGNATURE ELITE:フロア型「ES60」(1台82,500円)

では上位シリーズ、SIGNATURE ELITEのフロア型「ES60」はどんな音だろうか。

ES60

上位シリーズと言っても、ES60は1台82,500円で、ペアで16.5万円。10万円は超えるが、ピュアオーディオのフロア型スピーカーとしては、まだまだ激安だ。

にも関わらず、SIGNATURE ELITEの見た目はMONITOR XTとずいぶん違う。エンクロージャー形状は、MONITOR XTは“四角い箱”だったが、SIGNATURE ELITEは角がRを描いた凝った仕上げになった。これは、エンクロージャー自体に音が反射する回折を抑える工夫だが、当然、Rに加工するには、そのぶん板厚も必要となり、重量もアップするなど、さらなる物量が投入された証でもある。

同じ理由で、SIGNATURE ELITEではユニットが並ぶ前面のバッフルが、モールドでちょっと前に出た構造になっている。細かい部分だが、上位シリーズであることがわかる、見た目の違いだ。

ES60

さらに、下部を覗き込むと、富士山のようなシルエットが見える。ES60は、ウーファーとして16.5cm径のマイカ強化ポリプロピレンドライバーを3基搭載しているが、そのバスレフポートが筐体の底面にある。このポート部分に、特許技術パワーポートを採用。緻密に設計した形状で、ポートを出入りする空気の流れをスムーズにして、ノイズを低減。開口部の表面積を拡張することで、一般的なバスレフポートに比べて出力が約3dBアップしているそうだ。

写真はブックシェルフの背面

ちなみに、D&Mのシニアサウンドマスター澤田龍一氏によれば、3基のウーファーもまったく同じものが3つ搭載されているわけではない。2つはパラレルで繋がっている同じドライバーだが、もう1つは独立しており磁気回路も違うものを採用。それぞれのローパスフィルタも異なっているなど、価格を抑えながらも、非常に手の込んだ仕様になっているそうだ。

澤田氏によれば、音作りの面でも、ユニークなエピソードがある。前述の通り、Polk Audioは2017年に、ディーアンドエムホールディングスと統合。これまでは米国をメインに展開してきたが、2019年に欧州市場に参入した。その時に、欧州市場からの要望を受けて、既に米国で発売していたSignatureシリーズをそのまま欧州にも展開するのではなく、欧州で好まれる傾向の音にネットワークなどをチューニング。“欧州向けバージョン”を作り、高い評価を得た。

MONITOR XTのネットワーク
SIGNATURE ELITEのネットワーク

そこで、その後のモデルでは、欧州からの要望も取り込んだ音作りを行ない、SIGNATURE ELITEを含めたワールドワイド向けモデルへと昇華させた。音作りという、オーディオメーカーにとっては重要な部分も、市場のニーズを柔軟に取り入れ、変化させる。この姿勢も、Polk Audioの強みというわけだ。

先程のMXT70と同じ曲を聴いてみると、一聴して違いがわかる。低域から高域まで、全体の解像度が上がり、細かな音がより聴き取れるようになる。クラシックの「新世界より」も、静かなシーンでの小さな音が聴き取りやすくなり、弦楽器の質感も豊かだ。

MXT70と同様に、ES60でもパワフルな低域が楽しめるが、その低域がグッとタイトになり、低い音の動きもよく見える。「ビリー・アイリッシュ/Ocytocin」のベースやドラムも、その内部で音がうねる様子が聴き取れる。

全体を通して、ES60は「より現代的なサウンド」だと感じる。一方で、音の輪郭を必要以上にカリカリシャープにするような音でもない。解像度が上がっても、どこかホッとする“温かさ”は残っている。このナチュラルなトーンが、Polk Audioの持ち味なのだろう。

それにしても、フロア型のペア約16万円でこの音はスゴい。コストパフォーマンスはピカイチだ。

RESERVE:フロア型「R700」(1台132,000円)

最後にハイエンドのRESERVEシリーズを聴いてみよう。

R700

このグレードになると、独自技術や高級パーツがふんだんに使われるようになる。R700のエンクロージャーは縦方向にRがつき、ツイーターには1インチのピナクル・リングラジエーターを搭載。Polk Audioが開発したもので、高域エネルギーの拡散性を高めるために、ウェーブガイドを採用。さらに、徹底的にダンプしたリアチャンバーにより、不要な共振も解消している。

1インチのピナクル・リングラジエーター

ミッドレンジの振動板には、不思議な模様がついている。これはタービンコーンと呼ばれるもので、剛性と内部損失を高める工夫だ。独自のフォームコアとタービン形状を組み合わせ、インジェクション成形で作られている。

タービンコーン

バスレフポートには、「Power Port 2.0」という最新技術を投入。ポートの形状としては、空気の流れをスムーズにするPower Portだが、それだけでなく、ポートの中央に筒のようなものが見える。

バスレフポートからは、低音だけ出るのが理想なのだが、実際は中音域も一緒に出てしまう。それを抑えるために、円筒形の筒をポートに設置。筒の中に吸音材を入れ、小さな窓を配置し、余分に出てしまう700Hz近辺の音を抑えつつ、ポート自体の共振音も低減させている。要するに一種のアブソーバーだ。「Xポート・テクノロジー」と名付けられており、RESERVEシリーズの全モデルに採用されている。

R700の底面
ポートの中央にある筒が、一種のアブソーバーとして機能する。「Xポート・テクノロジー」

澤田氏によれば、これまでのMONITOR XT、SIGNATURE ELITEでも、それぞれの価格帯のスピーカーで一般的に使われるグレードを超えたパーツが投入されているそうだが、RESERVEではさらにハイグレードなものが使われているとのこと。

RESERVEシリーズのネットワーク

R700を聴くと、こうした工夫が、そのまま音に活かされているのがわかる。

MXT70、ES60と、段階的に解像度が上がっていたが、700ではES60よりさらに音がシャープになり、ビリー・アイリッシュのささやくようなボーカルの口の動きなども明瞭に見えるようになる。

低域の分解能もさらにアップし、ベースラインのタイトさにも磨きがかかる。先程までは重低音の迫力や量感に驚かされていたが、R700の低域は鋭さが加わり、“凄み”が漂いはじめる。これはもうピュアオーディオの高級グレードのスピーカーを聴いている感覚だ。

にも関わらず、R700は2台で約26万円だ。ぶっちゃけ、ピュアオーディオの有名ブランド製品では、26万円出してもブックシェルフのペアすら揃わない事も多いので、「よくこの値段で商売できるよな……」と、聴いていて余計な心配をしてしまう。

ただ、面白いのはR700のような分解能、スピード感、切れ味を揃えたサウンドになっても、ナチュラルさ、アナログっぽさは無くならない。ここだけは、MONITOR XT、SIGNATURE ELITEと共通だ。

学生でも買える価格で、誰もが満足するスピーカー

3シリーズを聴き比べて感じるのは“満足感の高さ”だ。最も安価なMONITOR XTから、溢れるほど豊かな低音が出るため、聴いていてリッチな気分になる。つまり「安いスピーカーを買ったら、音も安っぽかった」とガッカリする事がない。これは非常に重要な事だ。

また、3シリーズ全てで、音がナチュラルで、ウォームで、ホッと落ち着くサウンドになっている事も評価したい。無理にカリカリなサウンドにして、不自然な音になったりせず、あくまで基本を忠実に、物量をしっかり投入し、真面目にスピーカーを作りこんでいる事が音を聴いてわかる。この安心感は、歴史ある老舗オーディオブランドならでは。

そして、安価でも物量をしっかり投入できるのは、アメリカという巨大な市場で膨大な数のスピーカーを作ってきたブランドだからこそできる強みでもある。“伝統と合理化”が、Polk Audioのサウンドを支えているわけだ。

コスパが良く、迫力があり、基本的な実力が高く、ナチュラル。こうした特徴を持っているため、多くの人が「いい音だ」と感じるサウンドに仕上がっている。オーディオ入門用には、これほどオススメしやすいブランドは無い。

スピーカーに割り当てる“オーディオ購入予算”が抑えられれば、アンプやプレーヤーのグレードをワンランクアップできる。ソース機器やアンプがグレードアップすれば、スピーカーの音も大きく進化する。そんなオーディオ趣味の楽しさを、一番味わいやすいスピーカーブランドがPolk Audioと言えるだろう。

(協力:ディーアンドエムホールディングス)

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