「スクリーンタイム」は子どもの利用状況を管理できる
インターネットにあふれる有害な情報をブロックして子どもを守る「フィルタリング」は、保護者にとってありがたいサービスです。しかし、その普及率が低く、ネットトラブルに巻き込まれる青少年が後を絶たないことから、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律(「青少年インターネット環境整備法」)」が施行されました。
2018年2月には改正も行われ、18歳未満が携帯電話を契約、使用する場合は、フィルタリングの導入を条件とすること、申込時に携帯電話事業者はフィルタリングの説明をすることなどが義務付けられました。もしフィルタリングを無効にしたいのであれば、保護者による解除の申し出が必要となっています。
しかし、フィルタリングの使用状況は減少しています。デジタルアーツが2019年5月に行った「第12回未成年者の携帯電話・スマートフォン利用実態調査」では、フィルタリングの使用率は40.0%で前年より9.5%減少しています。購入時にフィルタリングの説明を受けた未成年は52.9%と、前年より15.4%増加しているにもかかわらずです。年齢別に見てみると、小学生と高校生の使用率が低下していました。
高校生に関しては、年齢的に子どもを信頼して任せている保護者も多いのでしょう。また、一部機能が有料だったり、格安スマホ会社では有料オプションだったりと、お金がかかることもフィルタリングが避けられる理由の一つです。設定が難しい、使いたい機能やアプリが使えないといった理由で解除、または設定しない保護者の話も聞きます。
スマホの見守り機能に注目
前述の調査の「フィルタリング」がどの範囲を指しているのか詳細は分かりませんが、携帯会社やセキュリティ会社が提供するフィルタリングサービスではない見守り機能もあります。それが米アップルがiOS 12で提供した「スクリーンタイム」、そして米グーグルがAndroid 10から標準搭載した「Googleファミリーリンク」です。どちらも提供された時期は2018年ですが、その便利さが浸透してきたのはここ最近かもしれません。
MMD研究所が2020年1月に発表した「今年初めてスマートフォンを持つ子どもの親に関する意識調査」では、「端末内で設定できるアクセス制限や機能制限を利用」が19.3%で、「携帯会社が提供するセキュリティ関連サービスに加入」の16.6%を上回ってきています。
何と言っても設定が楽で管理しやすいことと、スクリーンタイムやGoogleファミリーリンクは無料で利用できることがその理由でしょう。アップルの場合、13歳未満の子ども用のIDを作るためには、親のIDから「ファミリー共有」で作成します。グーグルもアカウント作成時に保護者のアカウントで同意が必要です。アップルはそのままフィルタリングが利用できる導線が作られているので、スムーズに設定できます。グーグルはAndroid 10より前の機種ならアプリをインストールする必要はありますが、あまり手間が掛かりません。
子どもにスマホを渡すとき、取りあえず自分のIDを設定している保護者も多いと思いますが、子ども用にアカウントを作った方が管理が簡単で安全ということですね。
出典:日経パソコン、2020年3月23日号、同名コラムより
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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