メールがなくなったら、脅威もなくなる?
最近では、ベンチャー企業をはじめとする小さな組織での「電子メール」利用率は下がっているのではないかと思います。メールはインターネット初期から仕組みがあまり変わっておらず、たびたび脅威にさらされています。 特に「迷惑メール」に関しては苦しめられた方も多いのではないでしょうか。いまではフィルタリングの仕組みがうまく回っており、迷惑メールフォルダの中に直接入って、受信箱ではしばらく目にしていないかもしれません。これこそ、技術による勝利ともいえるでしょう。 そして、電子メールの使用率を下げる大きな要因はやはり「メッセンジャー」系ツールの台頭かもしれません。進んでいる企業であればSlackをはじめとするツールがコミュニケーションの重要な役割になっているでしょう。先ごろ発表された「Windows 11」も、「Teams」のメッセージツールがOSに深く連携することが話題となりました。 コミュニケーションの中心がフォーマルなメールから、カジュアルなメッセージツールに移行するのは間違いないでしょう(ビジネス用途においては、証跡としての記録をどう取るかという課題があるとは思いますが)。メールが根絶されるというより、いまでいうFAXのような立ち位置になると、個人的には予想しています。そうなると、メールを起点とする脅威もなくなる……といいたいところですが、メッセージツールにおいても脅威は存在します。しかも、いままさにそれが起きています。 前回もお伝えした、配送業者を語るSMSによる脅威は、まさにメールと同様の入り口が狙われたと考えることができるでしょう。つまり、メールそのものに問題があるというよりも、単に今一番使われているコミュニケーションツールだからこそ、攻撃者は狙うのです。残念ながら、将来的にメールがなくなれば解決する問題ではないと考えています。
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