Pages

Wednesday, February 1, 2023

誘電エラストマの最新技術から5G高周波等への応用展開まで - ゴムタイムスWEB

tahupedascabe.blogspot.com

~国内外の誘電エラストマの研究開発動向、誘電エラストマ・アクチュエータの現状と近未来と各種応用例 最新センサ、発電システムへの応用と市場、駆動体験および今後の展開まで~

ゴムタイムス社

趣旨

誘電エラストマ(アクチュータ、センサ及び発電素子)は、進化を続け、現在-40℃から150℃の範囲で使用が可能になった(特殊なシリコンを用いると、-100℃から250℃まで可能となる)。また0.15gの誘電エラストマで、8kgの重りを88msecで駆動できる様になった。そのため各種国際学会で称賛を浴びた!
この誘電エラストマの電極は、シングルウオ―ル・カーボンナノチューブ(SWCNT)を用いている。このCNTを用いたスプレー塗料が完成し、これを用いて、超フレキシブル電極や、その延長として、誘電エラストマが容易に出来る様になった。またCNTをシート化したものも完成していて、それをエラストマの上下に貼るタイプで簡単に誘電エラストマを作ることができる。これは、CNTスプレーが使えない環境では、大変ハンディである。また、上記メカニズムで有効な手段として、エラストマ素材の硬さや伸びの調整である。これらの素材は、粘弾性等があり扱いにくいが、使用用途により、誘電エラストマの変形速度を調整し、また予備歪等を効果的に用いて柔軟な対応が可能である。これらを用いることで、主材に金属を使わない直動アクチュエータや変位・加重センサなどを作ることが可能となる。これは、構造が簡単で軽量なことから、周波数可変アンテナやフィルタなどへの応用が可能であり、今まで電磁モータやソレノイドアクチュエータに頼っていた駆動構造などにも応用できる。
近年、多様化が進む高周波を利用した各種システムでは、電波環境のコントロールは重要な課題の1つとなっているが、上記の技術を応用することで、障害物の影響や他システムからの干渉改善等が可能になってきた。設置場所により環境が変わり、それにより発生するような問題であっても、現場で対応が可能なことから、研究開発や製造現場以外でも、設置・保守・メンテンスや障害調査・対策など、幅広い場面で活用が可能な技術である。

受講対象者

 このセミナーでは、人工筋肉(誘電エラストマを含む)の基礎知識がなくても、分かり易く説明を行うので、最新の情報を入手するチャンスです。
 ごく近い将来、世界で広く使用されると思われる誘電エラストマの最終情報を得られる機会が限られているので、是非各種エンジニアの方に参加して欲しいと思います。
 素材(化学・物理)、電気、機械、総合プロジェクトエンジニア等各種技術者の方々(若い方からベテランまで)に参加して欲しい理由として、誘電エラストマは、各種アプリケーションに渡るので、色々な方のアイデアが広く活かされる分野だからです。

WEBセミナー

・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
・お申込み受理のご連絡メールに接続テスト用のURLが記されております。
・「Zoom」のインストールができるか、接続できるか等をご確認下さい。
・申し込みをして頂いた方に後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただきご視聴ください。
・開催日時にリアルタイムで講師へのご質問も可能です。

【注意事項】
※セミナー資料は事前にお申し込み時のご住所へ発送させて頂きます。ただし、開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。また、事前にテスト配信を行いますので、安心して当日のセミナーを受けることができます。

日時 2023年5月11日10:30~16:30
地域 WEB限定セミナー
講師 千葉正毅(千葉科学研究所 代表) 和氣美紀夫((有)Wits 代表取締役社長)
講師略歴

千葉正毅(千葉科学研究所 代表)
英国立ウエールズ大学・カーディフ校(冶金・材料学部)で、修士を飛び越えて、博士課程に進み、1979年、博士号を取得。現在、千葉科学研究所代表。
2011 年 1 月まで、米国スタンフォード研究所(SRI インターナショナル)最先端研究開発プロジェクト本部のエグゼクティブ ディレクターを務めた。
千葉は、人工筋肉アクチュエータ/センサ/発電機、医療機器、高温膜、コンピューター シミュレーション、ナノ/マイクロマシン、触媒作用、燃料電池、導電性材料、水素の製造及び安全
性、研究開発管理、再生可能エネルギーの利用法等、さまざまな分野で 506 の論文と56 冊の本の著者/共著者。
「Journal of Materials Engineering andApplications」、「Journal of Steel Structure and Construction」、「IndustrialEngineering & Management」
を含む7の国際ジャーナルのゲストエディター。
IAAM medal for outstanding contribution in the field of Advanced Material Science and Technology in 2016や
The best paper award from the 5th International Symposium on Environmental Conscious Design in 2007を含む各種賞を受賞。

和氣美紀夫((有)Wits 代表取締役社長)
1984年 富士通(株)に入社し、無線関連の技術評価などに携る。2003年 技術系コンサルタントとして有)Witsを設立。
2006年(株)Hyperdrive設立と同時に、同社の取締役技術担当に就任。現在は、有)Witsで代表取締役社長を務めると共に、千葉正毅と誘電エラストマ人工筋肉に係わる研究・開発を行う。

受講料 45000円/1人(税別)
主催会社 ゴムタイムス社
お申込み このセミナーに申込む

プログラム

1.人工筋肉型アクチュエータの概念 
 1.1.電気で駆動するエレクトロアクティブポリマーについて
 1.2.イオンや磁気などを利用したエレクトロアクティブポリマーとその特徴
 1.3.電気を利用するエレクトロアクティブポリマーとその特徴
 1.4.誘電エラストマの開発の歴史
 1.5.誘電エラストマと他の主要エレクトロアクティブポリマーとの比較
 1.6 誘電エラストマの素材例
・誘電エラストマの電極
・誘電エラストマにカーボンブラック等とCNTを用いた場合との比較!(誘電エラストマに向くCNTを含む)
・優れた柔軟性と高伝導性を有しかつ透明なCNT誘電エラストマの解説
・誘電エラストマ用のポリマー/エラストマ
・温度特性、もれ電流、寿命、効率、ヒステリシス等の解説
・CNT電極技術の無線通信への応用
高導電性で伸び縮み可能な導電性材料(フレキシブルPCB、導電性パッキンなどへの応用)
GHz帯で威力を発揮する電波吸収効果(シート型、塗布型電波吸収素材への応用)
放熱材としても使えるCNT電極
 1.7.国内外の誘電エラストマの研究開発動向

2.誘電エラストマ・アクチュエータの現状と近未来 
 2.1.アクチュエータの動作原理、素材等の解説、電極のアノマリー、製作法や使用時のポイント
 2.2.誘電エラストマ・アクチュエータの各種応用例
  ・ポンプ、モータ、スイッチなどへの応用
・スマートマテリアルなどへの応用(マイクロ工場への応用など)
  ・指向性を有したスピーカ、ソナー、ノイズリダクション・システムなどへの応用
・周波数可変アンテナ及びフィルタへの応用
  ・ビームフォーミングへの応用

3.誘電エラストマの最新センサへの応用と市場 
  ・原理・特徴及び求められる素材・特性と構造
  ・医療、スポーツ、ロボットや車載センサへの応用

4. 高効率誘電エラストマ発電システムへの応用 
 4.1.発電システムの動作原理と今後
 4.2.誘電エラストマ発電システムとその応用例
  ・小型発電システムとワイヤレスシステムなどへの応用
   (医療機器への応用も含む)
  ・ウエアラブル発電システム
   (医療機器への応用も含む)
  ・車載用発電機(特に電気自動車用)
    @車は誘電エラストマ発電の利用の宝庫!
  ・2次電池への充電
 4.3. IoT時代の通信手段LPWAと相性が良い、リニュアブルエネルギーを用いた発電
  ・波発電システムと水産業などへの応用
  ・マイクロ水力発電システムと一次産業への応用
  ・回転翼を持たない新しい風力発電への挑戦
  ・廃熱や太陽熱を利用した発電システムへの応用
  ・誘電エラストマ発電システムの今後の改善点及び将来

5. 誘電エラストマの駆動体験および今後の展開
  ・誘電エラストマの今後の展開及び纏め
  ・誘電エラストマを今後自社で研究・開発をしたい企業・研究機関への支援について

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 誘電エラストマの最新技術から5G高周波等への応用展開まで - ゴムタイムスWEB )
https://ift.tt/OwvqLB3

No comments:

Post a Comment