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Wednesday, July 5, 2023

学校現場のデジタル化で失ったリアル | 子どもは3密で育つ!?コロナ ... - 毎日新聞

tahupedascabe.blogspot.com

 「子どもは3密で育つ」という私自身の強い思いがある。それは「3密回避」が対策だという新型コロナウイルス感染症対策の問い直しでもあった。新型コロナ感染症は5類に移行されて危機感は残るものの、対策は緩和され、徐々に世の中は変わりつつある。その変化は「元に戻る」という部分と「もう戻らない」という部分がある。

 「今さら、過ぎたことを」と考える人も多いかもしれないが、しっかりと記憶にとどめておくことが、「忘れられたパンデミック」とならないためにも必要なのだ。「史上最悪のインフルエンザ」の著者アルフレッド・クロスビーは「経験は繰り返し詳細に検証されなければならない」と言う。単に、医療に関する経験だけでなく、社会全体が大きく揺らいだことを丁寧に検証すべきなのだ。現在と未来のためにも。

 学校教育や子どもの生活について、このパンデミックによって何がどう変わったかを検証していくべきだと思っている。そのささやかな一つの記録として、この連載があったと言ってもよい。

 学校で子どもたちと共に生活しながら、学校教育にとってコロナ時代はまさしく、ナオミ・クラインの言う「ショック・ドクトリン」の3年間であったと思う。私はそれを「惨事便乗型新自由主義的統治」と考える。

ショック・ドクトリンとしてのGIGAスクール構想

 具体的に述べれば、第一に学校のICT(情報通信技術)活用を進めたGIGAスクール構想がある。「1人1台」のタブレットを…

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