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Monday, October 30, 2023

「GALLERIA XA7C-R46T」レビュー - GAME Watch

tahupedascabe.blogspot.com

 サードウェーブのゲーミングPCブランド「GALLERIA(ガレリア)」は、性能と信頼性に優れ、ラインナップが充実していることで、ゲーマーから高い支持を得ている。今回、紹介するゲーミングPC「GALLERIA(ガレリア) XA7C-R46T」(以下XA7C-R46T)は、Core i7-13700FとGeForce RTX 4060 Tiを搭載したミドルレンジモデルであり、最新ゲームを快適に遊びたいというゲーマーにピッタリの製品だ。今回、XA7C-R46Tを試用する機会を得たので、ベセスダ・ソフトワークスが開発に7年以上もかけた話題の超大作SFRPG「Starfield」をプレイしてみた。

【GALLERIA XA7C-R46T】

Core i7-13700FとGeForce RTX 4060 Tiを採用したミドルレンジモデル「GALLERIA XA7C-R46T」

インテルの高性能CPU「Core i7-13700F」とNVIDIAの最新世代GPU「GeForce RTX 4060 Ti」を搭載

 XA7C-R46Tは、GALLERIAのゲーミングPCの中ではミドルレンジモデルとなる。まずは、スペックから見ていこう。

【GALLERIA XA7C-R46T】
CPU:インテル Core i7-13700F(16コア/24スレッド、2.10GHz~5.20GHz)
GPU:NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti(8GB)
チップセット:インテル B760
メインメモリ:16GB DDR4-3200MHz DIMM(8GB×2)
ストレージ:1TB Gen3 NVMe SSD
光学ドライブ:なし
OS:Windows 11 Home
本体サイズ:220×440×480mm(幅×奥行き×高さ)
本体重量:約14㎏
価格:224,980円(税込)
製品ページ:https://www.dospara.co.jp/TC30/MC13161-SN4508.html

 XA7C-R46Tは、CPUとしてインテルの第13世代Coreシリーズの上位モデル「Core i7-13700F」を搭載している。Core i7-13700Fは、性能重視のPコアを8コア、電力重視のEコアを8コア搭載した16コアCPUで、最大24スレッドを同時実行可能だ。基本動作クロックは2.10GHzで、ターボブーストにより最大5.20GHzまでクロックが向上するため、高い性能を実現している。10月16日にインテルから第14世代Coreシリーズが発表されたため、最新世代とはいえなくなったが、その性能は十分に高い。

 GPUとしては、NVIDIAのGeForce RTX 4060 Tiが採用されている。NVIDIAの最新GPU「RTX 40シリーズ」のミドルレンジに位置するGPUであり、こちらも最新ゲームを快適に遊べるパフォーマンスを誇る。

【内部パーツなど】

左サイドパネルを外したところ
「GeForce RTX 4060 Ti」搭載ビデオカードを採用
ビデオカードの出力はHDMI×1とDisplayPort×3という仕様だ
OSからは24コアCPUのように見えており、最大24スレッドの同時実行が可能

PCIe 3.0対応の高速SSDを搭載。シーケンシャルリードは3,400MB/s超

 メインメモリは16GBと必要十分な容量で、DDR4メモリを採用している。ストレージは、PCIe 3.0対応NVMe 1TB SSDを搭載する。ハイエンドモデルでは、PCIe 4.0対応SSDを採用する製品もあるが、PCIe 3.0対応でも速度的には十分高速だ。

 実際に「CrystalDiskMark 8.0.4」を使ってストレージ性能を計測したところ、SSDのシーケンシャルリード(Q8T1)は3,445.82MB/s、シーケンシャルライト(Q8T1)は2,789.08MB/sとかなり高速であった。容量の大きなAAAタイトルでもストレスなく起動やプレイができるだろう。

【「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果】

「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果

使い勝手とデザイン性に優れたオリジナルタワーケース

 XA7C-R46Tでは、ミドルタワーサイズのオリジナルタワーケースが採用されている。ゲーミングPCらしく、左サイドパネルの一部が透明で中が見えるようになっている。フロントパネルの周囲にはRGB LEDが配置されており、電源を入れると美しく点灯する。

【フロントパネル周囲にLEDを搭載】

GALLERIA XA7C-R46Tのフロントパネル
電源を入れるとフロントパネルの周囲に配置されたRGB LEDが青色に光る

 このGALLERIAオリジナルケースは、フロントパネルの上部手前側が斜め45度にカットされており、そこにフロントI/Oポートや電源スイッチなどが配置されていることも特徴だ。USBポートへのアクセスがしやすいので、USBメモリなどを使う際に便利だ。

 フロントI/Oポートとしては、USB 3.2 Gen1 Type-A×4とサウンド入出力端子が用意されている。背面I/Oポートとしては、USB 2.0×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×3、USB 3.2 Gen1 Type-C、サウンド入出力端子、2.5G LANポートが用意されている。

 本体底面には、電源ユニットファンへのホコリの吸い込みを防ぐフィルタが装着されている。フィルタは引き出せるようになっているので、掃除などのメンテナンスも楽だ。光学ドライブは標準では非搭載だが、5インチオープンベイが用意されているため、BDドライブなどをBTOで追加搭載することも可能だ。

ケースファンとして140mm静音ファンを3基搭載

 CPUの冷却には、120mmファンが装着された大型ヒートシンクが採用されており、十分な冷却性能を実現している。また、ケースファンとしてリアに140mm静音ファンが1つ、トップに140mm静音ファンが1つ、フロントに140mmファンが1つの合計3基搭載されているので、エアフローもしっかり確保されており、長時間負荷をかけても動作は安定している。

 マザーボードには、拡張スロットとしてPCIe 4.0 x16スロットが1基, PCIe 3.0 x16スロットが1基、PCIe 3.0 x1スロットが2基の合計4基が用意されている。GeForce RTX 4060 Ti搭載ビデオカードがPCIe 4.0 x16スロットに装着されており、2スロット分のスペースを占有しているため、利用できるPCIeスロットはPCIe 3.0 x16スロットが1基とPCIe 3.0 x1スロットが1基の合計2基だ。さらに、6Gbps対応SATAポートが4基とPCIe 4.0 x4対応M.2スロットが2基、PCIe 4.0 x2対応M.2スロットが1基マザーボード上に用意されている。また、M.2スロットに挿入されているNVMe 1TB SSDにはヒートシンク「M.2 ARMOR」が装着されている。

【CPUクーラーと冷却ファン】

CPUには120mmファンが装着された大型ヒートシンクが装着されている
NVMe 1TB SSDにヒートシンクが装着されている
リアとトップに140mm静音ファンが1つずつ搭載されている
フロントにも140mmファンが1つ搭載されている

超大作SFRPG「Starfield」で性能を検証

 ここでは、ベセスダ・ソフトワークスから9月6日に発売されたばかりのSFRPG「Starfield」を使って、XA7C-R46Tの性能を検証してみた。

 ベセスダは、「Fallout」や「The Elder Scroll」、「DEATHLOOP」など玄人好みのゲームをリリースするスタジオとして人気だが、「Starfield」は、そのベセスダが7年以上の歳月をかけて完成させた超大作SFRPGだ。いわゆるオープンワールド系だが、宇宙を飛び回って自分のやりたいことをできる自由度の高さが魅力だ。

 「Starfield」を遊べるプラットフォームは、Xbox Series X|SとPC(Steam)のみだ。超大作の最新ゲームだけあり、マシン負荷は高く、ゲームコンソールとしてトップレベルの性能であるXbox Series Xでも4K/30fps固定、Xbox Series Sでは1440P/30fps固定となる。PC版なら、マシンスペックと設定に応じて、Xbox Series X|Sを上回る30fps以上のフレームレートでゲームを楽しむことができる。それを知って「Starfield」のためにゲーミングPCを買おうと考えているゲーマーも少なくないはずだ。

 「Starfield」は、シングルプレイのゲームであり、対人戦FPS/TPSのようにフレームレートが高い方が有利に立ち回れるというわけではないので、そこまでフレームレートは要求されないが、それでも30fpsというのは高フレームレートに慣れたプレイヤーには少々厳しく感じられるだろう。PC版ではフレームレートの制限はなく、4Kでも60fpsを超えるフレームレートを実現できる可能性がある。「Starfield」を4K/高フレームレートで遊びたいなら、PC一択というわけだ。

 もちろん、PC版の推奨動作環境もかなり高めだ。CPUがAMD Ryzen 5 3600X/Intel Core i5-10600K、GPUがAMD Radeon RX 6800 XT/NVIDIA GeForce RTX 2080とされている。また、メモリは16GB必要で、ストレージの空き容量も125GB必要だ。

 ここでは、CapFrameXを利用して1分間の平均フレームレートと最高フレームレート、最低フレームレートを計測してみた。プレイしたミッションは「オールド・ネイバーフッド」で、ノヴァギャラクティック・スターヤード内での敵と戦闘中のフレームレートを計測した。計測は5回行ない、その平均値を採用した。

 まず、解像度を4Kに設定し、グラフィックのプリセットを一番上の「ウルトラ」に設定してフレームレートを計測したところ、平均フレームレートは50fps、最高フレームレートは61fps、最低フレームレートは38fpsという結果になった。FPS/TPSプレイヤーから見ると、平均50fpsというのはやや低く感じるだろうが、前述したように「Starfield」のXbox Series X|Sでは30fps固定となっており、平均50fpsならXbox Series X|Sの約1.7倍のフレームレートということになる。実際にこの設定でプレイしてみたが、FPS視点での戦闘や宇宙での宇宙船同士の戦闘でも、動きは十分滑らかで快適にプレイが行なえた。今度はグラフィックのプリセットを一つ下げて「高」にしたところ、平均フレームレートは66fps、最高フレームレートは81fps、最低フレームレートは48fpsに向上した。

 なお、デフォルトの設定では、アップスケーリング技術「AMD FSR2」が有効になっており、実際のレンダリング解像度は4Kよりも低い。そこで、アップスケーリングをオフにして、4K/ウルトラで計測したところ、平均フレームレートは38fps、最高フレームレートは47fps、最低フレームレートは29fpsと、FSR2有効時に比べて大きくフレームレートが低下した。この状態でプレイすると、ややひっかかりを感じることがあった。アップスケーリングをオフにした状態で、グラフィックのプリセットを「高」に下げると、平均フレームレートは44fps、最高フレームレートは52fps、最低フレームレートは33fpsとなったが、これでもFSR2有効時のウルトラ設定よりもフレームレートは低く、素早く視点を変える際など切り替わりの粗さを感じた。やはり4Kでプレイするなら、アップスケーリング技術を有効にすべきだろう。なお、現時点ではNVIDIAのDLSSには対応していないが、今後DLSSをサポートする予定と発表されているので、DLSSを有効にすれば、FSR2有効時よりもフレームレートが向上する可能性がある。

 今度は、解像度をフルHDに下げて、同様にベンチマークテストを行なってみた。フルHD/ウルトラ/FSR2有効では、平均フレームレートは102fps、最高フレームレートが132fps、最低フレームレートが70fpsと、4Kに比べて平均フレームレートや最高フレームレートが約2倍に向上している。フレームレートが向上し、素早く動いてもより滑らかに表示されるようになった。普段から高いフレームレートでFPSやTPSをプレイしている人なら、解像度を下げてフレームレートを高くしたほうが快適に感じるだろう。ただし、フレームレートが60fpsを超えたからといって、相手は全てNPCであり、対人戦をしているわけではないので敵との立ち回りで格段に有利になるということはない。4Kで解像度重視か、フルHDでフレームレート重視かは、プレイヤーの好みに応じて選べばよいだろう。筆者は、4Kでプレイするほうが好みであった。

 ちなみに、フルHD/高/FSR2有効では、平均フレームレートは118fps、最高フレームレートは143fps、最低フレームレートは83fpsとなった。フルHD解像度でアップスケーリング技術をオフにしたところ、フルHD/ウルトラでは、平均フレームレートが92fps、最高フレームレートが121fps、最低フレームレートが63fpsとなった。同様に、フルHD/高では、平均フレームレートは95fps、最高フレームレートが121fps、最低フレームレートが68fpsとなった。やはりアップスケーリング技術をオフにすると、フレームレートは下がるが、そのパフォーマンスの低下率は4K解像度時に比べると小さい。

 以上のベンチマーク結果とプレイ体験から、XA7C-R46Tなら「Starfield」を4K/ウルトラ/FSR2有効で快適にプレイできるというのが筆者の結論だ。

 「Starfield」は、100を超える星系を舞台とした一大スペースオペラともいうべき、ドラマティックなストーリーが用意されているSFRPGだが、メインミッションを進めずに、サイドミッションを中心にプレイしたり、自由に惑星を開拓していくことなどもできる自由度の高さが素晴らしいゲームだ。敵ではない街の人を誤って攻撃したりすると、お尋ね者の賞金首となり、多くの人から追われることになるなど、「GTA」的な要素もある。

 XA7C-R46Tなら、地上や基地内での敵との戦いから、宇宙空間での戦闘にいたるまで、美しいグラフィックスと十分なフレームレートで、マウスやキーボードでの操作の反応もよく快適にプレイが行なえた。ゲーム中のファンの騒音もそれほど大きくはならず、耳障りになることもなかった。

 宇宙空間での移動や戦闘は、当然だが上下左右の基準がないため、ぐりぐり動かしているとちょっと酔いそうになってしまったが、エネルギーをエンジンや武装、シールドに振り分け、リアルタイムで変更できるシステムを採用するなど、スタートレックや銀河英雄伝説などの宇宙を舞台にしたSFが好きな人なら、「あれで見たやつだ!」と感動すること請け合いだ。FPSライクな敵との戦闘も、敵も自分も耐久力がかなり高く、ヘッドショットで一撃死などということがないため、FPSが下手な筆者でも十分楽しめた。とにかく、壮大な宇宙をこれだけ縦横無尽に飛び回れるゲームは、あまり見たことがない。オープンワールドを超えた、オープン「ユニバース」ゲームとして、やり応えがあるタイトルだ。XA7C-R46Tなら、「Starfield」の美しいグラフィックスを4Kかつ快適なフレームレートで存分に楽しむことができる。広大な銀河に隠された謎を解き明かすことが目的のゲームであり、「スタートレック」や「スター・ウォーズ」、「2001年宇宙の旅」などが好きな人には自信を持っておすすめできるタイトルだ。

 以下に、最高画質であり、十分快適にプレイできた4K/ウルトラ/FSR2有効でのスクリーンショットをいくつか挙げる。

十分な性能の高コスパモデル「GALLERIA XA7C-R46T」

 XA7C-R46Tは、高性能なCore i7-13700FとGeForce RTX 4060 Tiを搭載しながら、22万円台半ばというリーズナブルな価格を実現しており、コストパフォーマンスは高い。今回のベンチマーク結果から分かるように、最新の超大作SFRPG「Starfield」も、4K最高画質で快適にプレイが可能だ。

 また、NVIDIAのAIを活用したフレームレート向上技術である「DLSS」や「DLSS3」をサポートしたゲームソフトも増えている。DLSSはGeForce RTX 20シリーズ以降で利用可能だが、DLSS3を利用できるのは現時点ではGeForce RTX 40シリーズのみだ。特に補間フレームを生成するDLSS3の効果は大きく、DLSS3を利用できる本製品なら、今後登場する重量級ゲームも快適に遊べるだろう。

 今回取り上げた「Starfield」も近日中にDLSSへの対応が予定されており、さらに快適にプレイできるようになるはずだ。初めてゲーミングPCを買うという人はもちろん、以前から使っているゲーミングPCのパフォーマンスに不満が出てきたため、新しいゲーミングPCに買い替えたいという人にもおすすめだ。

【GALLERIA XA7C-R46T】

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