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Tuesday, November 24, 2020

<ユースク>志摩の小学校で調理実習の料理廃棄 感染不安、行き過ぎか - 中日新聞

児童や保護者へ事前通知された文書の一部

児童や保護者へ事前通知された文書の一部


 「家庭科の調理実習で子どもたちが作った料理を、食べずにそのまま全て捨てるよう指示がありました」。「Your Scoop〜みんなの取材班」(ユースク)に、三重県志摩市の小学生の保護者から疑問の声が寄せられた。新型コロナウイルス感染防止のため、学校が独自の判断で指示したことだったが、志摩市教委は実習の目的や食品廃棄(フードロス)を減らす観点から「不適切だった」としている。 (山村俊輔)

 調理実習は今月上旬、志摩市内にある小学校の高学年クラスであり、児童がスクランブルエッグなど三種類の料理を作った。本来なら手作りした料理は試食するが、作りたての料理を児童らがそのまま廃棄した。児童から「本当に捨ててしまうのですか」との声も出たという。

 学校によると、食材には複数人が触れるため、感染を怖がる児童がいた。リスクを完全に無くすことは困難で、教諭らで議論して廃棄を決めた。事前に保護者には感染防止のため「調理実習は行うが、試食はしない」などと説明した文書を配布。児童にも知らせていた。

 一方、市教委によると、調理実習は作るだけではなく、作った料理を食べ、食の大切さを学ぶことが目的の一つ。担当者は取材に「感染拡大防止を重視するあまり、実習の目的がおろそかになってしまった」と話し、廃棄の判断は「不適切」との立場を示した。

 文部科学省発行の新型コロナに関する衛生管理マニュアル「学校の新しい生活様式」によると、調理実習は「感染症対策を講じてもなお感染のリスクが高い学習活動」に該当する。児童らが近距離で活動するため、感染が拡大している地域では行わないよう求めている。

 志摩市内でこれまで確認された新型コロナの感染者数は二十三日現在で六人。九月二十八日に発表されたケースが最後だ。マニュアルに基づけば、「三密」の防止や換気などの感染症対策を行えば実習はできる。志摩市教委も、各校が対策を講じた上でなら実施を認めていた。市内では学校によって実習後、試食したり、実習そのものを取りやめたり対応が分かれた。

 舟戸宏一教育長は「学校側も感染拡大防止と教育活動の両立に苦悩している。とはいえ廃棄は適切ではないし、食べないならば、そもそも実習を行うべきではなかった。今後はこのようなことが起きないよう情報共有を徹底したい」と述べた。

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