実はスパイスが苦手だった
――カリー子さんは小さいころから料理好きだったそうですが、その理由は何ですか? 物心ついたころから、食べることや料理することがすごく好きでした。これは私という人間の遺伝子レベルの性質のようなものだと思います。両親も祖父母も食べることが大好きだったという環境もあって、食に対してとても関心があったんでしょうね。素材を組み合わせると、一つひとつからは想像できないものが生まれる、そういったギャップのような魅力にハマったんだと思います。 スパイスはその最たる例かもしれないですね。一つひとつは特徴的な香りをしていて、中には人があまり好ましく思わない香りもあるわけです。でも、それを少しずつ合わせていくと、おいしいカレーの香りに変わる。少し調合を変えるだけで、また違った味わいになる。これはスパイス料理に共通する魅力でしょうね。 ――スパイスに目覚めたきっかけは、お姉さんがインドカレー好きだったからだとか。 5年半前はスパイスの「ス」の字も知らないくらいでしたし、シナモンやターメリック、クミンの香りが嫌いでした。香りが強いものが苦手だったんです。 でも、姉のためにインドカレーを作り始めたら、「すごいものを見つけてしまった」とダイヤモンドの原石を見つけたような感覚に陥りました。これはインドカレー、スパイスカレー自体に魅力があったから、というところが大きいです。 ――スパイスが苦手だったとは意外でした。お姉さんがインドカレー好きでなかったら、スパイス料理研究家として活動されていなかったかもしれないですね。 もちろんそうです。これは確信を持って言えます。私自身はスパイスが嫌いでも、姉が毎日のようにインドカレーを食べているから、その理由が知りたくて続けることができたのかもしれません。それまで将来の夢や希望も特になかったし、趣味や好きな人も本当に何もなかったのに、スパイスカレーに出会って、こんなにも人生が楽しくなって、仕事にもなって、もう幸せそのものですよ。姉には感謝しかないですね。
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