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Wednesday, June 7, 2023

日焼け止め選びの新常識。真に海に優しい「リーフセーフ」なアイテムを【注目のサステナTips】 - VOGUE JAPAN

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毎年1万4000トンの日焼け止めが海へ

Photo: ArtMarie / Getty Images

2022年は6月下旬から全国的にも夏を先取りしたような暑さに見舞われ、9月以降も各地で30℃超えの日が続出した。まさに、地球温暖化を身にしみて感じるなか、「気候変動対策」と言われても問題の規模が大きすぎてどうしたらいいかわからないという人も多いのではないだろうか。けれど、日常の小さな「選択」が、地球の未来にどんな良いことをもたらすかを知れば、日々の小さなアクティビズムも楽しくなってくるはず。

その一つが、日焼け止め選びだ。私たちが体に塗った日焼け止めの成分は、海だけでなくシャワーや水道などを通して知らずしらず水源へと流れ込み、とある調査によると、毎年およそ1万4000トンの日焼け止めが海へと流れ込んでいるという。もしもそれが、地球温暖化を加速させる要因となっているとしたら……?

紫外線吸収成分やナノ粒子を避けて選んで

Photo: Getty Images

ハワイやパラオ、カリブ海のボネール島、タイなどでは、使用できる日焼け止めが法律で規制されているため、これらのリゾート地を訪れたことのある人にとってはすでに常識だろう。しかし、まだ規制されていない日本においては、一般的に流通している日焼け止め成分の中に、海洋汚染が懸念される成分が含まれている。しかも、「リーフセーフ」「コーラルフレンドリー」「ビーチフレンドリー」と謳っていても、これらの国々の規制基準は満たしていない場合もある。

そこで判断する上でまず大事なのが、紫外線吸収成分のオキシベンゾンやオクチノキサート(日本での化粧品表示名称はメトキシケイ皮酸エチルヘキシル)や、ナノ粒子(ナノ酸化亜鉛やナノ酸化チタンなど)を含んでいないかどうか。これらの成分は、サンゴ礁を死滅させてしまうだけでなく、藻場や貝類などの生育を抑制することがわかっており、世界中の研究者が警鐘を鳴らしている。サンゴ礁や藻場は多くの海洋生物の住処であるだけでなく、「ブルーカーボン」と呼ばれるように、二酸化炭素を吸収し地球の温度上昇を抑えてくれる大事な役割を果たしてくれている。

でも視点を変えれば、有害な成分を含んでいない日焼け止めを選ぶだけで、温暖化を加速する要因をひとつを減らすことに繋がる。そのほうが、心置きなくレジャーを楽しめるのではないだろうか? 今年の夏の相棒となりえる、紫外線吸収成分やナノ粒子フリーの日焼け止めをチェックしよう!

日本の気候や環境に合わせて独自開発。肌にやさしいUVミルク

ニールズヤードレメディーズ(NEAL'S YARD REMEDIES) ナチュラルUVプロテクションミルク SPF38 PA++++

¥3,465

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日本の気候や環境に合わせて開発されたニールズヤード レメディーズNEAL'S YARD REMEDIES)のオーガニックUVミルク。世界的に信頼の高いECOCERT認証を基準につくられたECOCERT COSMOS NATURAL認証を取得しており、紫外線吸収剤、ナノ粒子、パラベン不使用で肌にやさしい安心処方。肌馴染みがよく、きしみのない使用感が特徴。少ししっかり目のテクスチャーなので、乾燥した素肌に塗る場合は、少し化粧水などで保湿してから塗るとGOOD。

体に必要な紫外線は通し、肌へのダメージはカット!

ソーラーD(solarD)サンスクリーン SPF50+ PA++++

¥3,069

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「日本人の98%がビタミンD不足に該当している(東京慈恵医大などのチームが6月5日に発表)」──そんなニュースが話題となったばかりで、不安を感じている人も多いだろう。ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進し、骨・筋肉・免疫など、健康のために必要不可欠な栄養素。日光を浴びることで体内で生成されるため、日光浴は私たちの生活にマストだと言われている。こうした中、「UVBフィルタリング技術」を独自に採用しているソーラーD(solarD)の日焼け止めは、この夏の助っ人になること間違いなし。ビタミンDを作るのに必要なUVB波(紫外線波長範囲290~310nm)は透過し、肌へのダメージが考えられる波長はカットする、まさにヘルシービューティーを手に入れるための技術だ。紫外線吸収成分やナノ粒子、鉱物油やパラベンなど使用せず、ヴィーガンコスメである上、SPF50+ PA++++を実現。ウォータープルーフでもあるので、アクティブシーンでも大活躍間違いなし。

日本におけるリーフセーフ処方のパイオニア

コーラリリー(CORALILY)サンゴに優しい日焼け止め®️ SPF50+ UVA++++

¥3,493

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日本でいち早くビーチフレンドリーな日焼け止めを開発し販売したコラリリー(CORALILY)。日本にリーフセーフ処方の製品がなかった当時、クラウドファンディングで「サンゴに優しい日焼け止め」プロジェクトを始動。日焼け止めがもたらしてしまう環境負荷の認知を広めてきたと同時に、天然成分100%のサンスクリーンを開発した。紫外線吸収成分だけでなく、ナノ粒子、鉱物油、防腐剤、合成界面活性剤などを含まず、ゴマ種子油、ヤシ油、シア脂など60%以上が美容成分なので、肌のターンオーバーを助ける効果もあり。容器もプラスチックフリーで、コンパクトなスチール缶は携帯にも便利。シンプルな処方だけど、レスイズモアな逸品。

100%天然由来成分で、保湿下地としても使える安心の一本

ヴェレダ(WELEDA) エーデルワイスUVプロテクト SPF38 PA++

¥2,970

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オーガニックコスメの老舗であるヴェレダWELEDA)のサンスクリーンは、もちろん100%天然由来成分。紫外線やブルーライトから肌を守るだけでなく、スキンケア保湿下地としても有能。紫外線吸収剤、ナノ粒子、合成保存料、合成香料、鉱物油などは不使用で、環境にも人にも優しい。敏感肌の人にもおすすめで、赤ちゃんにも使える。肌に心地よくのび広がり、日焼け止め特有のベタつきも少ない。飽きのこない柔らかなフレッシュシトラスの香り。

新生児から使える。製薬会社発のノンケミカル処方

ママベビー(MammaBaby) ノンケミカルUVミルク

¥2,420

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製薬会社発の環境再生型オーガニックブランド、ママベビー(MammaBaby)。日焼け止めのキー成分の酸化チタンを、100%植物成分でコーティングするという独自技術を開発し、化学物質を一切用いない完全ノンケミカル・ノンシリコンのUVミルク。それでいて、オーガニックUV最高指数 SPF50+ / PA++++を実現しているので、まさに日焼け止め界の革命時。新生児から敏感肌の人まで安心して使うことができる。

同ブランドは、光線過敏症の人へ無償提供をしたり、同ブランドのコミュニティメンバーにカーボンニュートラルな買い物について啓発したり、環境再生型農業伝統工芸等の体験プログラムを開催するなど、独自のプロジェクトを展開し、ソーシャルグッドな企業であることも高く評価されている。

日焼け止めもB-Corpで! エコロジカルなライフスタイルの強い味方

オールグッド(ALLgood) サンスクリーンバター SPF50

¥2,062

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売り上げの1%を環境保護活動に寄付し、公益性の高いビジネスにのみが認定を受けることができるB-Corp認証も取得するなど、社会的な課題に多面的に取り組むアクティビスト企業のオールグッド(ALLgood)。缶に入ったサンスクリーンバターは、クリーミーなオーガニックココナッツオイルをベースに、ナノ化されていない酸化亜鉛、ミツロウ、ホホバ種子油、トウキンセンカ花エキス、トコフェロールなどを原料とする。また、水中使用で80分の耐久性があり、サーファーやダイバーにも長年愛され続けている。 アウトドアを楽しみながら、環境保護活動を支援する──そんな循環する暮らしを手に入れてみては。

Text: Mina Oba

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