2021 年12 月に発表したAuto Sound Web Grand Prix 2021、ここで受賞製品として紹介したカーオーディオのひとつがパナソニックのAV ナビゲーションStrada「CN-F1X10BHD」である。本機は、パナソニックのナビモデルの頂点となるモデルで、F1X PREMIUM 10 といった呼称を与えられるなど特別な存在だ。ASW 試聴室での取材や同社デモカーとして用意されたトヨタRAV4 の試聴取材を通じて、そのパフォーマンスには改めて驚かされた。本稿ではCN-F1X10BHD の印象を、開発エンジニアへのインタビューを交えてご紹介しよう。
文/写真=長谷川 圭
トヨタ RAV4に搭載されたパナソニック カーナビステーションCN-F1X10BHD
市場をリードするStrada F1X
Stradaの上級シリーズであるF1Xといえば、いまやナビ市場で大好評となっている大画面フローティングディスプレイ(同社ではDYNABIG DISPLAY[ダイナビッグディスプレイ]と呼ぶ)を初めて市場に導入した功績をもつ。その先駆者らしく、ディスプレイの可動構造は水平角度調節のみならず、左右首振り機構を加えたDYNABIG SWING DISPLAYへと進化、独自性を強調。さらに2020年には市場初の有機ELパネルの採用と、他の追随を許さない進化ぶりには目を見張るものがある。
サウンド面でも独自性が高い。「音の匠」では、音のプロフェッショナル集団MIXER’S LAB(ミキサーズラボ)とコラボレーションし、サウンドチューニングを実施することで、こちらも他に類を見ないパフォーマンスを獲得している。このほかにも再生する音源を192kHz/24bitにアップコンバートして内部信号処理、TI製バー・ブラウンブランドD/Aコンバーターで変換するなど、トップグレードにふさわしい設計が貫かれている。
いまや大画面ナビの代表的なスタイルとなったフローティングディスプレイ。その先駆けとして市場デビューしたのがこのDYNABIG DISPLAY。それも進化を遂げてDYNABIG SWING DISPLAYとなり、10V型有機ELパネル搭載型となりAVナビ随一の画質を獲得している。
BD/DVD/CDローディングスロットの下にあるパネルを開けると、microSDのスロットが現れる。このスロットでは動画ファイルをBDMVフォーマットで記録したメモリーの再生が可能だ。
ディスプレイの仰角を自在に設定できるほか、左右の首振りまで可能なDYNABIG SWING DISPLAYの機構部分。実使用時にはカバーが装着されるが、取り外したところがご覧の画像である。複雑な可動機構ながら、走行中の振動が加わる環境でも固定した角度に画面がとどまるよう造り込まれている。
新プラットフォーム採用にともない、画面の表示も一新された。画像はメディア再生中に呼び出せる音質調整メニュー「サウンドチューン」画面である。機能の多くは前作を踏襲しつつ、「音の匠」には「極 サラウンド」が新たに盛り込まれた。
新プラットフォームで生まれ変わったStarada F1X
そんなStrada F1Xの2021年版CN-F1X10BHDでは新プラットフォームを採用。クルマなどでいうフルモデルチェンジである。回路を構成する基板設計もすべて新規としており、機能・性能とも飛躍的な進化を遂げたのだ。
進化ポイントは多岐にわたるが、ナビ機能は見てわかりやすいところが多く同社でも「革新」というワードで謳っている。まず同社が「HD美次元マップ」と称する地図表示、これはHDディスプレイ用に開発した地図および表示ソフトウェアの合わせ技ともいえる特長で、配色や表現の見直しもあり、従来以上に視認性に優れた地図画面を実現している。次に「ダイレクトレスポンスII」による滑らかなスクロールで、従来少しもどかしさを感じていた操作フィールが一新され、実に快適な印象だ。続いてスピード検索、これはただただあっという間に地点検索やルート探索を終えるため、少し拍子抜けするくらい、ストレスないナビ操作を可能にした。そして新メニュー画面では、表示させたいアイコンのセレクトから、表示位置の変更など、ユーザーがカスタマイズして使いやすくできる。「ストラーダロケーションシステム」では、自車位置表示精度を向上させている。
有機ELパネルの採用で、斜めから見ても明るくくっきりとした映像で観ることができる。そして、なんといってもディスプレイの薄さはとてもスタイリッシュである。
トップメニューは、Strada伝統のツートップ(メディア機能とナビ機能を画面の左右に表示)としているが、CN-F1X1-BHDではデザインや動作アニメーションなどが一新された。
ツートップメニューを左にスクロールさせると他のナビ機能のアイコンが現れる。
メニュー画面下の「情報・設定」ボタンに触れると、トップメニューに表示させたいアイコンがカスタマイズできる。
同社でStradaのナビゲーションソフトウェア開発に携わった長瀬氏と粕淵氏は語る。
「HDディスプレイの採用、特にF1Xでは有機ELパネルで画面の美しさという意味では圧倒的な性能を誇りながら、地図データやソフトウェアの面でHD対応ができていませんでした。今回、新プラットフォームとすることで高速演算CPUを搭載して[HD美次元マップ]を実現しています。操作感の面でも、スムーズなスクロールなどが可能となりました。UI(ユーザーインターフェイス)は、たとえば地図画面左に並ぶボタンを何にするか、いくつ並べるか、表示する大きさをどうするかといった部分でも新しくなっていて、かなり試行錯誤したうえで完成させています。大きくすればタッチしやすいけれど、ボタン同士が近すぎると誤操作につながりやすい、数を増やして表示エリアが広がると地図情報が犠牲になる、そういった検討を重ねています。よりスマホライクに動作するよう、“ヌルヌルサクサク”できなければ今のお客様には受け入れてもらえない、本機ではスマホと同じように操作できるナビに仕上げられたと思います」(長瀬氏)
パナソニック株式会社オートモーティブ社でストラーダのナビゲーションソフトウェア開発にたずさわった長瀬幸規氏。
確かに、メリハリある画質で細かな表現もできている、しかも観やすくわかりやすい情報表示には、パナソニック独自のノウハウが詰まっている。そして実際に走行してみると、実車位置表示の精度がすこぶるよい。
「自車位置精度を高めている部分では、新型ジャイロの搭載にに加え、旧モデルで1秒に4回だった測位を毎秒10回へと変更していたり、地図の高度情報との連携も多くの情報に基づいて行っています。高速演算CPUがあって実現できました」(粕淵氏)
パナソニック株式会社オートモーティブ社でストラーダのナビゲーションソフトウェア開発にたずさわった粕淵健郎氏。
高性能なCPUである。デモカーでルート探索し、首都圏を横断してみて、地点検索もルート探索も、探索ボタンを押すやいなや候補を提示してくる。しかもルートは時間や通行料金など優先するべき要素が異なる5ルートをである。もはや“待ち”は不要であることに軽いショックを受けた。新しいUIもユーザーの利便性が良く考えられているようだ。中でも個人的に気に入ったのが地図画面の上端に表示されるボタンだ。オーディオ再生中にはここに表示されるボタンで簡単な操作ができるほか、ボリュウム調整やトップメニューへのワンタッチ移動(スマホのホームボタン的な役割)ができたりする。以前のモデルでは、画面の下に表示されていたが、これが上端に移動したことで格段に使いやすくなったと感じるのだ。理由は簡単、ディスプレイの上端に指先をかけることで画面に触れる指が安定して狙い通りの操作を確実に果たす事ができる。良くできたデザインだ。
「ディスプレイの上には物理ボタンも並んでいて、それらとの連携というところもあり表示を画面上部にしたのですが、喜んでいただけているようで何よりです」(長瀬氏)
筆者自身は、前モデル……というか歴代モデルに一通り触れているので、より使いやすくなったと言いやすいのだが、本機だけを見て触れてという体験をする方にはわかりづらいかもしれない。やや雑な言い方になって申し訳ないが、店頭ディスプレイなどで触れてみて、スムーズに動くこと、表示されている情報がわかりにくくないこと、この2点を意識して気になる点がないとしたら、超優秀機であることの証なのである。そして、本機は間違いなくそのひとつに数えることができる。
地図画面の上端に表示される操作ボタンには、メニュー画面やオーディオ画面への切替ボタンやトラック(放送局)送りや音量調節のボタンが並ぶ。前モデルまでは画面の下端にレイアウトされていたものだ。
実際に操作するとき、ディスプレイに指先をかけて表示されたボタンに触れることができ、個人的には格段に使いやすくなったと感じた。
ディスプレイの天面に並ぶ物理スイッチ。画面に表示されているボタンと同じ並びであることがわかる。
ナビ以上にブラッシュアップされたオーディオ性能
サウンド面ではどうか、前述の「音の匠」に新モードが採用されており、その名も「極(きわみ)サラウンド」である。とはいえ、CN-F1X10BHDにはセンタースピーカー出力などはなく、ごく一般的な4チャンネル(フロント左右+リア左右)にサブウーファー出力を持つだけだ。一体何をしているのか、ASWでも幾度かお話をうかがっている、ストラーダのオーディオ開発担当の田食氏に疑問をぶつけてみた。
「[極サラウンド]は、2チャンネル(ch)の音源をサラウンドにするもので、過去に他社で採用されてきた技術とは異なるものです。簡単に言うと音源の2chを7ch化、サラウンド成分を生成して各スピーカーへ振り分ける技術と、頭部伝達関数という音場の高さを感じさせる音成分に効く演算を同時に実施しています。ただ、この処理は音が悪くなりがちなため、音質を損ねないよう工夫をしています。さらに当社のホーム用コンポーネントで採用されているH.Bassも盛り込んでいて、低域に仮想再生成分を補完して、あたかも重低音が鳴っているかのような体験をすることができます。言うと簡単なのですが、ひじょうに複雑で膨大な情報処理を必要とするものです」(田食氏)
オーディオチューン画面で、音の匠の3モードを表示させてみた。上の2つは「匠 マスターサウンド」(左)と「和 会話重視」(右)で、従来機能を継承したもの。下が「極 サラウンド」で、本機で初めて盛り込まれたモードである。
パナソニック株式会社オートモーティブ社でストラーダのオーディオ回路開発にたずさわった田食寛之氏。
パナソニックStradaのウェブサイトを見ると実にあっさりした機能紹介だったが、かなり手の込んだ仕掛けがあるようだ。単に7ch化といっても、そこには独自のアルゴリズムがあるはずで、高度な演算処理をしているだろう。ここでも新搭載CPUの活躍がめざましい。
「高速演算CPUがあるからこそ作り上げられた極サラウンドであることは事実ですし、新DSPを組み込んでこそ成り立っています。ただ、ご存じの通り音の匠は弊社とミキサーズラボで成り立っています。サウンドチューニングにおいては多数の自動車メーカーの、様々な市販車で音の検証をしながら詰めています」(田食氏)
多くの実車両での検証、しかも、2chから7ch化したうえでの調整となると、パラメーターもそうとうに複雑なはず。
「ボディタイプ別に数台のサンプルでチューニングが決められるかもと考えていましたが、実際には同じ軽自動車でも自動車メーカーが異なれば全く違う音になりますし、ミニバンも同様の結果でした。Stradaの音の匠は車両純正スピーカーでの再生を前提としていますから、あらゆる市販車で音の匠が効果的に働くようサウンドチューニングしなければなりません。実車で音を確認しながらさきほどお話しした複雑なパラメーターについて、細かな調整をしています」(田食氏)
車両純正スピーカーを生まれ変わらせる音の匠
エフェクト無しで上級スピーカーと渡り合える底力を獲得
音の匠には、「匠(たくみ)マスターサウンド」、今回新たに開発された「極(きわみ)サラウンド」、「和(なごみ) 会話重視」の3モードがあるが、実は本機の試聴室取材ではOFFにして聴くことが多かった。エフェクト機能である音の匠は高品質なのだが、取材時に組み合わせて聴いていた上質なスピーカーでは演出過剰ともとれる印象も少なからずあったためである。車両純正スピーカーで活用するという明確な目的があるのだから当然といえば当然だろう。実際、デモカーのトヨタRAV4では、巧みなサウンドチューニングに思わず「上手く作るなぁ」と独りごちてしまったほど。なお、RAV4にはドアスピーカーとは別にダッシュボード上に高音用トゥイーターも装備していたが、クルマによってはドアスピーカーのみというものも少なくない。音の匠はどちらに向けて仕上げられているのだろうか。
「どのようなタイプのスピーカー装備でも、音の匠が目指す効果が楽しんでもらえるようにチューニングしています。新規モードの極サラウンドも同様ですが、強いて言えばトゥイーター無しのドアスピーカーのみのクルマでサラウンド効果が実感できるようにしています」(田食氏)
実車での取材はトヨタ RAV4でおこなった。純正装備でナビだけを換装しCN-F1X10BHDを搭載したものだ。
RAV4の純正スピーカーは、ダッシュボードの両端に高音用トゥイーター(左)を、ドアに低音用ウーファー(右)を搭載。このほかにリアドアにもスピーカーが装着されていた。
音の匠の使い方としては、純正スピーカーで再生する場合で最大パフォーマンスを発揮するというわけだ。しかし、前述したように試聴室で音の匠OFF状態の音も高い評価を得ている。グランプリ獲得の要素としてはこちらのウェイトが大きい。これほどまで音質的なベースアップがかなったのはなぜだろうか。
「DSPでは内部の電源回路配線を改良したほか、デジタル信号の処理能力を飛躍的に向上させています。DSP以外にもOPAMPを音質に定評のあるMUSEブランドとしたり、フィルムコンデンサーにハイグレードなものを採用しています。また、カタログなどでは謳っていませんが、OPAMPの電源に負電源を加えてGND基準で音声信号を伝達させてます。負電源の採用は、AVナビゲーション市場を見渡してもレアな存在で、とてもノイズに強く、ダイナミックレンジも広げることができました」(田食氏)
オーディオチューン画面で、エフェクトをすべてOFFにした状態。ASW試聴室で、国内外の上級スピーカーと組み合わせた試聴も行ったが、その際にはこの状態でとても素直な音を奏でていた。音の素性の良さ、音響性能の底上げが確実にかなったことがわかる。
新プラットフォームとなったと同時に採用された高音質デバイス。左はMUSESブランドのOPAMP、右はハイクォリティフィルムコンデンサーだ。
パナソニックブランドのDSPチップも新規採用された。チップ内部の電源配線を改良しているほか、デジタル信号処理能力が高められているという。
回路基板のパターンにもこだわりが見て取れる。パターンの美しさは信号の通り道として重要であり、左右チャンネルの対称性やパターンの長さなどは、音質に大きく影響するものだ。画像に見える素子は左が電子ボリュウム(Stradaロゴ入りの専用品)、OPAMP、D/Aコンバーター(TI製バーブラウンブランド品)である。
新ストラーダの音が底上げされて音質が向上されたように感じたのは確かな裏打ちがあったのだ。新しい回路素子の投入に際しては、周辺回路の見直しなども必要なはずである。そして筆者がなにより驚いたのはブルートゥースで聴いたサウンドの瑞々しさであった。全メディアをアップコンバートして信号処理するといったテクニックは以前からあったが、本機で聴けた音は新デバイス投入によるものだけとは思えない。
「実はブルートゥースオーディオはもちろんですが、オーディオソースの入り口に関して、すべての回路で電源強化をしています。それ以外でも新プラットフォームで1から回路パターンを設計しているので、オーディオ回路では信号の通り道を綺麗に整えていますし、LとRチャンネルを対称にし、さらに信号経路の長さも同一になるようデザインしています」(田食氏)
実にマニアックなエンジニア魂である。このインタビューの後、回路基板を拝見したが、実に美しいサーキットパターンが描かれている。形の良さは音の良さにつながるとはオーディオ界のセオリーではあるが、AVナビのようにオーディオ以外の回路が密接するコンポーネント内で具現化されているものは多くないだろう。
BD、DVD、CDといったディスクメディア、USBやSDのメモリーメディア、ブルートゥースのワイヤレスメディア、そのどれをとっても高いクォリティで再生するCN-F1X10BHD。ストレスのないカーナビとしても確かな実力を備えたモデルであることを改めて認識した次第である。そして、現在470車種を超えて装着可能という点も見逃せない。多くのドライバーに積極的に勧めたい製品である。
トップメニューを右にスクロールさせるとメディア再生メニューが現れる。iPhoneを接続した場合、「iPod」で再生される。「ドライブレコーダー」では、本機と繋がれたドライブレコーダー「CA-DR03HTD」に記録された映像の再生ができる。
USBメモリーに記録したWAVファイルを再生している画面。CDなどの再生中には、左側の音符マークのエリアにGracenoteのデータベースに基づくカバーアートが表示される。左下のボタンでオーディオチューン、右下のボタンで楽曲リストからの再生曲選択ができる。
iPhoneでAmazon Musicを利用した楽曲再生をしながらブルートゥースによるワイヤレス接続をしている画面。米津玄師の独特な声や、重量感ある低音をうまく再生してくれた。
オーディオ再生画面から、フォルダー型ボタンを押して楽曲リストを表示させたところ。再生中のトラック名がスクロールされて表示される。「Stereo Sound REFERENCE RECORD Vol.10 ドイツ・グラモフォン・ベスト・レコーディング」を試聴しているところである。
マンウィズミッションのMy Heroでは、冒頭のストリングスのしなやかな調べからの激しいドラム演奏、ギターのディストーションまで、とてもうまく鳴らしている印象で、とてもBTオーディオを純正スピーカーで聴いているとは思えない楽しさがこみ上げてきた。
パナソニック
CN-F1X10BHD
オープン価格
SPECIFICATION
●AV一体型メモリーナビゲーション
●画面:有機EL10V型ワイドHD静電容量方式タッチパネル
●内蔵パワーアンプ最大出力:50W×4
●再生メディア(フォーマット):地上デジタルTV、BD、DVDビデオ、CD(MP3/WMA/AAC)、Bluetooth、USB(オプションケーブル経由、最大32GB対応、MP3、AAC、WMA、WAV、FLAC対応・最大PCM192kHz/24bit)、SD(最大2TB対応、MP3、AAC、WMA、WAV、FLAC対応・最大PCM192kHz/24bit[microSDではBDMV対応])、アップルiPod/iPhone(オプションケーブル経由)
●サンプリングレートコンバーター:192kHzにアップコンバート
●サウンドチューン機能:音の匠(匠マスターサウンド/極サラウンド/和 会話重視)
●エフェクト:DSP(HALL、STADIUM、CHURCH、LIVE)
●DSP機能:タイムアライメント、サブウーファー設定、グラフィック EQ(13バンド・-10〜10dB)
●D/Aコンバーター:アドバンスドセグメント方式32bitDAC
●HDMI入出力端子1系統装備
●外形寸法:W178×H100×D170mm(ナビゲーションユニット)、W240×H141×D13mm(ディスプレイユニット)
●重量:約2.6kg(ナビゲーションユニット)、約0.7kg(ディスプレイユニット)
●備考:TVアンテナ(フィルムアンテナ4枚)、GPSアンテナ、ハンズフリー通話用マイク付属
CN-F1X10BHDには、音の匠の他にもDSP効果モードが備わっている。「HALL」、「STADIUM」、「CHURCH」、「LIVE」の4種類が選択できる。
このグラフは、車の走行速度に応じて音量を自動補正する機能「車速連動音量補正」の調整画面。走行ノイズが大きめなクルマならMID〜HIGH、静かなクルマならOFF〜LOWといった具合に活用できる。
「騒音適応」機能は、6段階のレベル調整が可能な対ノイズ音響補正で、リアルタイムに車室内の騒音レベルをモニターして補正する。車室内の騒音は、ワイヤレス通話などでも使用するマイクがひろっている。
イコライザーは13バンドのグラフィックイコライザーを装備。「VOCAL」、「ROCK」、「JAZZ」としたイコライザーカーブがプリセットされているほか、「USER」ではユーザーが調整した設定値を記憶させて使うことが可能だ。
「フェーダー/バランス」では、左右前後の音量バランスが調整できる。画面左側のドットに触れるだけで直感的な操作ができるほか、右側の十字キーで調整することも可能。
オーディオチューンのスピーカー項目では、各スピーカーの音量バランスを調整することができる「出力レベル」があり、フェーダー/バランスとは違った基本設定が行える。サブウーファーの音量調節はこのメニューで整えることになる。
各スピーカーからの発音タイミングをデジタル処理で行う「ディレイ」設定。車両スピーカーレイアウトとドライバーの聴取位置の関係よっては、ステレオイメージの感じ方が大幅に改善されることがある。
「サブウーファー」の項目では、サブウーファー出力から送り出される周波数帯域をフィルタリングすることができる。
ディスプレイの天面に記されたモデルナンバー。
提供:パナソニック
からの記事と詳細 ( 新設計のパナソニック Strada F シリーズCN-F1X10BHD 大研究 グランプリ獲得を果たしたモデル誕生の秘密に迫る - Stereo Sound ONLINE )
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